お店のテーブルに置かれた伝票を見て・・・ふと思い出した。
20歳前後の頃、損害保険の代理店になるために約2年間研修生として、保険会社の支社に出社していた時期があった。研修生には飛び込みのお客さんを社員さんがよく紹介してくれたもので、その中のひとりのお客さんの話。
ご自宅にお邪魔して火災保険の契約締結して頂いたご高齢男性。契約締結後に怪我をされた。その保険には傷害の特約がついており、少額ながらも保険金が下りた。その後、傷害保険にも加入して頂いたのだが、それを境に保険金請求が非常に増え、データに残っているだけでも2年間での合計支払い保険金額は約140万を超えていた。最終的に会社から引き受け規制対象者となってお別れした記憶がある。
それよりも私にとってもっと印象深かったことは・・・お邪魔する場所が途中からご自宅ではなく、喫茶店となったのだが、会話中にテーブルに置かれた伝票をいつも私側に寄せて来た。それも少しずつ少しずつ・・・回を重ねるごとにその行為を見る事がひとつの楽しみになっていた気がする。祖父とほぼ同じくらいの年齢差の所作に、当時20歳そこそこの若造は色々なモノを垣間見た気がした出来事だった。
お元気でいらっしゃるのだろうか?
【明日7/26(水)は当社定休日となります】