映画「理由なき反抗(1955年公開)」を観た。
【解説】「エデンの東」でアカデミー男優賞候補となったジェームズ・ディーンの二作目の主演作品。青少年の犯罪心理を追求したニコラス・レイの原作をスチュワート・スターンが脚色、アーヴィング・シュルマンが潤色シ、ニコラス・レイが監督した。撮影は「快傑ダルド」のアーネスト・ホーラー、音楽は「エデンの東」のレナード・ローゼンマン。主な出演者はJ・ディーンの他、「銀の盃」のナタリー・ウッド、「四角いジャングル」のジム・バッカス、「紅の翼(1954)」のアン・ドーランとウィリアム・ホッパーの他、サル・ミネオ、コリー・アレン、「ミスタア・ロバーツ」のニック・アダムスなど少年俳優が出演する。「放射能X」のデイヴィッド・ワイスバート製作。
オープニングでシネマスコープのテロップが時代を感じる。「ラ・ラ・ランド」でも登場する本作品と天文台。それぞれの家庭環境で苦悩する若者たちは理由「あっての」反抗なのだろうと思うのだが、タバコを吸い、飲酒して、車通学している「アメリカの高校生」が日本人の私にはどうしても馴染めず、そもそも崖から落ちても誰ひとり助けに行かない高校生たち、そしてナタリー・ウッド演じるジュディの変わり身の早さ・・・逃げる若者たちが真実とは?と熱く語ったところで、おいおいとなってしまう。
私にとって初めてちゃんと観たディーンは170cmと小柄ながら、やはり独特の色気があった。また彼が着用していた白いシャツは真似したものだ。
ジェームス・ディーンは次作「ジャイアンツ」を撮影後、本作品が公開された1955年9月自動車事故で24歳の若さで亡くなっており、ナタリー・ウッドは1981年に不可解な水死で亡くなっている。