映画「人生の特等席(2012年公開・原題TROUBLE WITH THE CURVE )を観た。
【解説】『ミリオンダラー・ベイビー』『硫黄島からの手紙』など俳優、監督として活躍しているクリント・イーストウッドが、およそ4年ぶりに主演を務めた感動作。17年間イーストウッドからじかに映画制作を学んだロバート・ロレンツが監督を務め、疎遠だった父娘が仕事を通して絆を取り戻していく様子を描き出す。まな娘を演じるのは『ザ・ファイター』のエイミー・アダムス。不器用な父親と、長い間そんな彼を遠くに感じていた娘がたどる再生のドラマが胸を揺さぶる。
いつもながら「無骨」「不器用」な老人をクリントが演じる。今年88歳を迎える彼の作品はいくつか観たが、38歳の「荒鷲の要塞」や49歳の「アルカトラズからの脱出」は別として、69歳の「トゥルー・クライム」、70歳の「スペースカウボーイ」、78歳の「グラン・トリノ」そして82歳の本作品を含めて、どうにも同じような主人公に見えてしまう。
ラストもこれまた鉄板の「人間の感覚が大切」的な王道での帳尻合わせでエンディングを迎えた。