映画「ストレンジャー・ザン・パラダイス(1986年公開)」を観た。
【解説】ニューヨークでヤクザな暮らしをしているウィリーが、ハンガリーから渡米してくる従妹エヴァをしばらく預かるハメに。最初は邪険にしていたウィリーだったが、賭博仲間エディともどもだんだん彼女が気になり始めて……。ジャームッシュ監督が、ベンダース監督から「ことの次第」の端尺フィルムを譲り受けて1/3を仕上げ、短編として出品したロッテルダムでの受賞を受けて完成させたカメラ・ドール受賞作。独特のオフ・ビート感覚が一世を風靡した。
余ったフィルムを使って、超低予算・超短時間で作られたにも関わらず、全世界に衝撃を与え、カンヌ映画祭で新人監督賞を受賞し・・・とやたらとお洒落だ、格好いいと評判の高い作品で特徴的なタイトルと共に以前から知ってはいたが、今回初めて観た。(ちなみに私にとってタイトルが印象的なのは「バグダッド・カフェ」「パリ、テキサス(後日掲載予定)」等である)
シーンごとに真っ黒なカットバックで区切られたり、長回し、不思議なカメラワークと斬新さはあるのだが、ラストシーンを含めて何とも感想を言い難い内容だった。そもそもプレゼントされた服を捨てるような女には興味が湧かない。
ただクリーブランドでのやることのない時間を始め、全体的に流れる若者三人の退廃的な空気感はほんの少しだけ懐かしかった。