「GONIN」「ヌードの夜」などで知られる映画監督の石井隆が5月22日、がんのため死去した。享年75歳。早稲田大在学中から漫画家として活躍。1978年、自身の漫画「天使のはらわた」が映画化されたことをきっかけに、映画脚本を手がけるようになった。88年、「天使のはらわた・赤い眩暈」で監督デビュー。92年「死んでもいい」、93年「ヌードの夜」など「名美」という名の主人公をめぐる男女の情念を陰影濃く描くシリーズで高く評価された。95年の「GONIN」など、激しい暴力と性愛を独特の映像美で表現した。
映画「GONIN」はやたら面白くて、7年前にどうしても観たくなりわざわざDVDを取り寄せたほどである。深作欣二の「いつかギラギラする日」と通ずる独特のバイオレンス感と狂気が入り混じる実に素晴らしい作品だった。心から合掌・・・