映画「日本で一番悪い奴ら(2016年公開)」を観た。
【解説】実在の事件をもとに描いた「凶悪」で話題をさらった白石和彌監督が、2002年の北海道警察で起こり「日本警察史上最大の不祥事」とされた「稲葉事件」を題材に描く作品。綾野剛が演じる北海道警の刑事・諸星要一が、捜査協力者で「S」と呼ばれる裏社会のスパイとともに悪事に手を染めていく様を描く。大学時代に鍛えた柔道の腕前を買われて道警の刑事となった諸星は、強い正義感を持ち合わせているが、なかなかうだつが上がらない。やがて、敏腕刑事の村井から「裏社会に飛び込み『S』(スパイ)を作れ」と教えられた諸星は、その言葉の通りに「S」を率いて危険な捜査に踏み込んでいくが……。暴力団と密接な関係を持ち、諸星に影響を与える村井役で、「凶悪」に続き白石監督とタッグを組むピエール瀧が出演する。
獅童の暴力団員とピエール瀧の刑事が見事なキャスティングでとてもにテンポが良く、盛者必衰も分かりやすい。実際に起きた不祥事とのことだが、日本一悪い奴らとは思えなかったのは18年の月日の経過なのだろうか?
最後のテロップが出なければ潔い内容だったかも知れないが、ノンフィクションだからこればかりは仕方がない。ちなみにこれを観た後にすぐに「孤狼の血」を観たのは自然の流れだと思う。