映画「グッドフェローズ(1990年公開)」を観た。
【解説】巨匠マーティン・スコセッシがニコラス・ピレッジのノンフィクションを基に、「グッドフェローズ」と呼ばれるギャングたちの生き様を描いたマフィア映画。ニューヨークの下町ブルックリンで生まれたヘンリーは、幼い頃からマフィアに憧れて育つ。地元を牛耳るポーリーの下で働き始めた彼は、兄貴分のジミーや野心旺盛なトミーらと犯罪を重ね、組織内での地位を高めていく。そして1978年、一味はケネディ国際空港を襲撃し、600万ドルの強奪に成功。FBIの捜査の手が迫る中、ジミーらは口封じのため事件の関係者を次々と殺害していく。トミー役のジョー・ペシが第63回アカデミー賞で助演男優賞を受賞。ヘンリーをレイ・リオッタ、ジミーをロバート・デ・ニーロがそれぞれ演じた。
デ・ニーロが主演じゃないだぁ~と途中で気づく。アカデミー賞助演男優賞を受賞したジョー・ペシ演じる背の低いトミーの甲高い声をはじめ下品な言動、怒号と泣き叫ぶ声、銃声と飛び交う。最後までつっぱり続けず保身のためには密告もいとわない主人公にげんなりして145分の上映が終わった。ただ劇中に流れるクリスタルズ、ロネッツ、ジョージ・ハリソン、ローリングストーンズの音楽がとても素晴らしく、シド・ヴィシャス のパンク調のマイウエイでエンディングはなかなか印象的だった。監督がザ・バンドのラストワルツやストーンズのドキュメントライブと同人物だと知り納得。ちなみにグッドフェローズGOODFELLASとは気の置けない友達の意味だが、マフィア界の隠語では「自分と同じ組織の所属にある者」という意味だそうだ。
レイ・リオッタの目を見てどこかで観たな~とあれこれ考えてようやく分った。「フィールド・オブ・ドリームス」のシューレス・ジョーだった。