4月25日より東京に緊急事態宣言が発令された。
昨年の4月、今年の1月に続き、今回で3回目の宣言でターゲットは飲酒とカラオケであることが明確になり、人流を抑制するため様々な業種業態で休業要請が行われ、プロ野球も無観客(もしくは延期)となった。日本スポーツ界の先頭に立って有観客での実績を積み上げ、五輪開催に対しても選手や観客の感染防止対策の様々な情報を大会組織委などに提供してきた自負から「スポーツが禁止ならば五輪とも絡んだ合理的な説明」「プロ野球は完全に統制された中でやっており、強制力のない中で集まって飲食するグループと一律に同じ条件で止めると言うのは・・・」と感情をあらわにするコミッショナーの気持ちもよく分かる。
主催者側にも店側にも客側にも色々な意見や不満があり、私もこの期間の野球チケットを数試合持っていたので、コロナ渦で娯楽の少ないので多少なりとも落胆はあるものの、まずは安心して飲める・出掛けられる普段の日常がこの宣言で少しでも近づくと信じてこの二週間を過ごしたいものだ。ただあくまでも今回は「ある程度」封じ込めるだけであって完全収束する訳ではないし、5/11もあくまでも判断の目安だと思うくらいの前のめりにならないスタンスがちょうどいい気がする。
ニュースでは連日感染者数と共に繁華街の人の流れを現場から中継する様子が流れているが、その人込みにはカメラクルーも含まれている訳で余り意味をなさない。異口同音にあれこれ不平不満を言うのは年々ワイドショー化が進んでいる報道スタイルが大きく影響していると思う。先日まん延防止が東京で発令された際、指定されたある地域がひとつの駅で指定内外に分れることがあり、記者がその駅まで出向いて「こちらは指定内でこちらからは指定外」と伝え、それに対して「線引きが曖昧」「意味がない」と店主や消費者が答えるお約束の映像が流れていた。
以前軽減税率の際に担当職員が稚拙な質問に切れ気味に答えていたのと同様で、まずは制限内容の盲点を粗探し(注1)する報道スタイルに感化されずに、引き続き人様の対応(注2)についても何も言わず、ひとりひとりが要請の目的と目指すものをもう一度理解した上で判断したいものである。(注1)通っている店の自家製アルコールがどうしても飲みたいのだがボトルを持参してテイクアウトするのもアルコール類の提供になるのだろうか?と要請内容を何度も読み返しては悩んでいる(注2)「人様の対応」に「店側の対応」も付け加えた方がいい
とりあえずはワクチンが全国民に接種可能とされる秋頃までは踏ん張りどころである。だから今年もまたオフコースのI LOVE YOUのフレーズの「ああ早く 九月になれば・・・」と口ずさみながら連休中にやることリストを粛々と作っている。
【明日4/28(水)は当社定休日となります。尚5/2(日)~5/5(水祝)は連休とさせて頂きます】