映画「太陽の季節(1956年公開)」を観た。
【解説】若い世代の異常な生態を描き反響を呼んだ石原慎太郎の同名の原作(芥川賞受賞)の映画化。「顔役 (ボス)」の古川卓巳が脚色・監督し、「ただひとりの人」(二部作)の伊佐山三郎が撮影を担当した。主な出演者は「愛情」の長門裕之と坪内美詠子、「姉さんのお嫁入り」の三島耕、「東京バカ踊り」の南田洋子、「黒帯有情 花と嵐」の東谷暎子、他に河上敬子、中原早苗など。慎太郎の実弟である石原裕次郎が本作でデビューを果たした。本作の後に公開された「処刑の部屋」「狂った果実」とあわせて「太陽族映画」と称された
そもそも石原裕次郎が主役だと思って観始めた本作品。太陽族なる言葉は知っていたが、どこかアメリカの文化に憧れている日本の高校生が酒・ダンスホール・ヨットで楽しむブルジョアの世界は当時はかなり衝撃的だっただろう。ただ解説にもあるよう「若い世代の異常な生態」には長門裕之演じる主人公達哉とその兄(三島耕)の兄弟以外それほど違和感はなかった。そして驚くような展開で足早に唖然とするエンディングでばっさりと終わる。
南田洋子は実に美しく、三島耕は2000年に開催された「21世紀の石原裕次郎を探せ!」コンテストで優勝した徳重聡そっくりだった。
本投稿が今年最後の「映画カテゴリー」である。また来年もたくさんの映画の旅に出掛けたいものである