柳家花緑を聴きたくなり、終業後にまだ日中の火照りが残る中、浅草演芸ホールの寄席定席へ向かった。浅草演芸ホールは入場時間により入場料が安くなる「夜割」があり、花緑は夜の部主任のためトリを務めるので私は19時からの夜割を利用。19時少し前に到着してチケット購入後、新宿末廣亭の完全禁煙と異なり、入口横で一服してから入場。中入り柳家勧之助から落語の世界に浸る。
曲芸、粋曲(どどいつ)を挟み、いよいよ大トリの花緑登場。花緑は「大銀座落語会(新橋演舞場2008年)」で初めて拝見してから「二人落語会(鈴本演芸場2010年・2011年)「柳家花禄独演会(紀伊國屋ホール2011年)」「東海道松竹落語会(三越劇場2012年)」「柳の家の三人会(練馬文化センター2015年)」華の花緑ひとり舞台(文京シビック小ホール2016年)ミュージカル「狸御殿(新橋演舞場2016年)」と数多く拝聴して来たが、生花緑は2021年の寄席(浅草演芸ホール)以来3年ぶりであった。有難いことに今回は私の好きな正直者三名が登場する「井戸の茶碗」を披露。改めてこの令和の時代で聴く「井戸の茶碗」はとても心地が良く、清々しい気持ちのままお開きとなった。
帰りに花緑本人とお会いして記念撮影とサインを頂けた。この敷居の低さも落語の魅力でもあり、最後の最後まで良い気分のまま足取りも軽い夜だった。師匠どうも有難うございました。また聴きに参ります。