「白昼の死角(1979年公開)」を観た。
【解説】光クラブによる実際の事件をベースとした高木彬光の小説を、村川透が映画化。戦後の混乱期に法の死角を突き完全犯罪を目論む男たちを描く。ダウン・タウン・ブギウギ・バンドによる主題歌「欲望の街」や、キャッチコピー「狼は生きろ、豚は死ね」は強い印象を残した。映画公開と同じ年にテレビドラマも放送された。戦後、東大法学部の学生が設立した金融会社“太陽クラブ”は急成長を遂げたが、メンバーの隅田がヤミ金融容疑で検挙され焼身自殺を図る。残された鶴岡は新たに六甲商事を設立し、企業から次々と金を騙し取った。東京地検の福永検事は鶴岡をマークするが、彼は証拠を残さずに犯罪を繰り返すのだった。
この作品は以前から観たい観たいと思っていたのだが、レンタルショップにはすでに在庫は無く、途方に暮れていているうちに存在さえも忘れていたが、先日たまたま放映されていたので予約をして、誰もいない休日にじっくりと観た。夏八木勲(当時は夏木勲)、成田三樹夫、 天知茂、室田日出男、岸田森、佐藤慶・・・らの個性的でそうそうたる出演者の中に、柴田恭平がちょい役で出演している(すぐに発見出来る。また主題歌を歌っているダウン・タウン・ブギウギ・バンドも出演している)。最初は私の好きな「スティング」のように、鮮やかな詐欺行為が繰り広げられるのだが、次第に重くて暗い内容となって行き、騙された人たちや身内から何人もの自殺者が出てしまう。そして最後も・・・う~ん・・・重い・・・
ちなみに先日亡くなった夏八木勲は、私にとって戦国自衛隊の影虎のインパクトの方が強い。
指折りついにあと一本