バレーボール練習に入部希望の40歳オーバーの男性が見学に来た。
彼のバレー歴は中高校でブランクがあると言いつつも、これまでの経験上、「・・・とは言ったものの、ちょこちょこやってましたよ」とか「輝かしい経歴がある」人なんだろうと思っていたが、実際に体育館で話をすると、しっかり20年間すっぽりと空白があり、ブランクに「全く偽りの無い」動き方であった。ただ募集条件には「バレー経験者」と書いてあるが、年齢制限やブランクは書いていないので、彼は十分参加する資格はあった。それよりも40歳を過ぎ、長期ブランクがあるにも関わらずまたバレーをやりたいと言う気持ちに感動すら覚えた。私だったら到底出来ないチャレンジである。
その話を妻に話すと、「チームの年齢構成を見て参加されたんじゃない?」との反応。言われてみれば募集サイトには「25歳~50歳」と書いてあり、言うまでも無く50歳は私である。またサイトには「チームの実力」や「勝利のこだわり」について5段階評価を選択するようになっているのだが、控えめに前者は2の「弱くは無い(ちなみに3は普通)」としているし、後者は3の「普通(ちなみに2はどちらかと言うとこだわりません)としてある。「50歳のおっちゃんもやっている和気あいあいとしたバレーボールだと判断したからじゃないの?」との妻の感想にも頷けるってもんだ。
その後、彼から何の連絡も無いが、きっと持ち前のチャレンジャー精神で、自ら道を切り開くだろう。そして後日定員に達したので追加募集は終了した。