先月イグ・ノーベル賞の発表が行われ、日本人が17年連続で受賞した。
減塩食もおいしく食べられるのでは?と考えた大学などの研究チームが栄養学賞を受賞した「箸に電流を流し、食べ物の味を変える実験」、教育学賞には「教師が退屈そうに授業をしていると生徒も退屈して授業に身が入らなくなる」ことを明らかにした。他にも「鼻毛の本数が左右で同じかどうか確かめたアメリカなどの研究チームが「医学賞」をそれぞれ受賞。
1991年にノーベル賞のパロディーとしてアメリカの科学雑誌が始めたイグ・ノーベル賞は、人を笑わせつつ考えさせる研究に贈られる。真面目に真剣に研究する姿勢が好きでいつも楽しみにしている。過去の日本人受賞者では「夫のパンツに吹きかけることで浮気を発見できるスプレー(1999年化学賞)」や「心臓移植をしたマウスにオペラ『椿姫』を聴かせた所、モーツァルトなどの音楽を聴かせたマウスよりも、拒絶反応が抑えられ、生存期間が延びたという研究(2013年医学賞)」「床に置かれたバナナの皮を人間が踏んだときの摩擦の大きさを計測した研究(2014年)物理学賞」などがある。そして受賞者に贈られるほぼ価値がなくなった「10兆ジンバブエドルの画像データ」が贈られるというのもなかなか粋である。
将来の夢のひとつとして何か研究を始めようかと思う。