公開中の映画「望み」を観に行った。
【解説】堤幸彦監督と堤真一が初タッグを組み、雫井脩介の同名ベストセラー小説を映画化したサスペンスドラマ。一級建築士の石川一登と校正者の妻・貴代美は、高校生の息子・規士や中学生の娘・雅とともに、スタイリッシュな高級邸宅で平和に暮らしていた。規士は怪我でサッカー部を辞めて以来、遊び仲間が増え無断外泊することが多くなっていた。ある日、規士が家を出たきり帰ってこなくなり、連絡すら途絶えてしまう。やがて、規士の同級生が殺害されたニュースが流れる。警察によると、規士が事件に関与している可能性が高いという。行方不明となっているのは3人で、そのうち犯人と見られる逃走中の少年は2人。規士が犯人なのか被害者なのかわからない中、犯人であっても息子に生きていてほしい貴代美と、被害者であっても彼の無実を信じたい一登だったが……。貴代美役に「マチネの終わりに」の石田ゆり子。「八日目の蝉」の奥寺佐渡子が脚本を手がけた。
休日の昼に来館。館内は相変わらず前後左右ひと席ずつ空けた配席になっていたもののそれなりに混雑していた。行方不明の長男が加害者なのか?被害者なのか?まだ断定出来ない状況でマスコミから加害者のように取り扱われ、周囲の人からも嫌がらせを受け、仕事を失う父親、ただただ無事を願う母親、目の前の受験における妹の立場と家族それぞれの結果の「望み」が微妙に異なる。
お洒落な自宅がやたら目を惹くのだが、空間に対しての食卓テーブルがやたら小さい。そして一番気になったのが、冒頭の家族での夕食シーン。ソファに父親が座っているにも関わらず、家族が席に着いた順に夕食を食べ始め、父親は遅れて食事に加わる・・・「未来は変えられる。何もしなければ、何も出来ない大人になる」の父親の台詞はなかなか良いのだが、父親の家庭における立ち位置や家庭環境を垣間見えたシーンのように思えた。
本作品で久しぶりに竜雷太と対面出来たが、つい「ゴリさんだ~」と呟いてしまった。