上映中の映画「ラストマイル」を観に行った。
【解説】テレビドラマ「アンナチュラル」「MIU404」の監督・塚原あゆ子と脚本家・野木亜紀子が再タッグを組み、両シリーズと同じ世界線で起きた連続爆破事件の行方を描いたサスペンス映画。流通業界最大のイベントである11月のブラックフライデー前夜、世界規模のショッピングサイトの関東センターから配送された段ボール箱が爆発する事件が発生し、やがて日本中を恐怖に陥れる連続爆破事件へと発展する。関東センター長に着任したばかりの舟渡エレナは、チームマネージャーの梨本孔とともに事態の収拾にあたるが……。主人公・舟渡エレナを満島ひかり、梨本孔を岡田将生が演じ、事件に巻き込まれる関係者役で阿部サダヲとディーン・フジオカ、捜査を担当する刑事役で「アンナチュラル」の大倉孝二と「MIU404」の酒向芳が出演。さらに「アンナチュラル」から三澄ミコト役の石原さとみ、中堂系役の井浦新、久部六郎役の窪田正孝ら、「MIU404」から伊吹藍役の綾野剛、志摩一未役の星野源らが再結集する。主題歌も「アンナチュラル」「MIU404」に続き米津玄師が担当した。
ドラマを観ていればもっと深みがあったのかも知れないが、観ていなくても今年一番面白い作品であっという間にエンディングを迎えた128分だった。UQモバイルのCMでとても印象的だった満島ひかりをはじめ大倉孝二、火野正平他多彩な俳優さん良い。2024年問題元年に上映された本作品ではカスタマー・セントリック(顧客第一主義)を掲げつつ、しわ寄せはラストマイル(お客様に物・サービスが到達する物流の最後の接点)が担う配送システムに、以前観た映画「社葬」の冒頭に流れる「日本の新聞はインテリが作って・・・」とどこか似た構造に思えた(決してラストマイルがヤ〇〇という意味ではなく)。
ラストマイルたちとの連絡方法としてファックスに愕然とするシーンがある。以前志の輔の落語「踊るファックス」で「これだけ情報伝達ツールが発達しても重要な報告はファックスで行う不思議」という枕を思い出しつつ、当社でもまだファックスでやり取りすることがある。