先日の休日にトキワ荘マンガミュージアムへ事前予約した上で2年ぶりに訪れたのは、企画展「W50周年記念 デビルマン・マジンガーZ展」を見るためである。
【解説】2022年マンガ家 永井豪によって生み出されたマンガ界の金字塔「デビルマン」「マジンガーZ」がともに生誕50年を迎えました。「デビルマン」は1972年『週刊少年マガジン』で連載を開始。地球のかつての先住民族デーモンと戦うため、デーモンの力を手に入れて戦おうとする主人公の姿は、一見ヒーローものの様に描かれていますが、その戦いはやがて神と悪魔の最終戦争にまで発展し、性善説が覆される展開は、見るものに大きな衝撃を与えました。また、その影響力は大きく、現在活躍するクリエイターにもファンが多く、顕在的にも潜在的にも大きな影響を与えました。 「マジンガーZ」は1972年『週刊少年ジャンプ』で連載を開始。超兵器を搭載したロボットに人が搭乗し、操縦するというロボット作品や設定は「マジンガーZ」が史上初になります。世界征服を企むドクター地獄(ヘル)の繰り出す機械獣とマジンガーZとの巨大ロボット同士による戦いは見るものを魅了し、劇中に登場する架空の金属"超合金Z"は、現実世界でのトイメーカーの代表商品シリーズのひとつとしても広く知られています。 本展では、会期の前半は「デビルマン」、後半は「マジンガーZ」の生原稿を展示します。また、両展ともに永井豪自ら描いたそれぞれのタイトルの続編や派生作品もあわせて展示します。 デジタルには無い、生原稿の迫力を直に感じることの出来る貴重な機会を是非ともお楽しみください(トキワ荘マンガミュージアムホームページより)
作品ごとに会期があり、今回私が選んだのは後半の「マジンガーZ」だった。電車で向かう車中で改めて何故マジンガーにしたのかを考える。幼い頃、デビルマンの原画で登場するエロスにやたらドキドキした記憶があったが、テレビアニメは大人しく、テレビアニメとの違いに驚いたものだ。テレビで両作品はよく観たものだったが、やはりマジンガーで登場する「人間がホバーパイルダーに乗り込んで、ロボットにドッキングする」という斬新さが衝撃的だった。それはどこかウルトラセブンで登場したカプセル怪獣の衝撃と似ている気がする。
トキワ荘を忠実に再現した建物で階段の軋みを感じながら2階へと上る。ふとその昔祖父母が営んでいた共同住宅を彷彿させる(ちなみに祖父母のアパートは三畳・風呂無し・共同トイレだったが、トキワ荘は四畳半)。そしてとある部屋にホバーパイルダーが置いてあった。キャーである。ご年配女性のスタッフさんに声を掛けて撮影して頂くと、小さな声で「パイルダーオン」と呟いてくれた(下画像右上)。なんて可愛らしいそして1階へエレベーターで戻り、企画展で原画を見学。マジンガーにはエロスは無かった・・・
【右上は大事に保管してある自慢のソフビ人形】
ちなみに入館料は500円で、おまけとして缶バッジがプレゼントされた。豊島区立の施設であるとは言え、安い値段設定に頭が下がる。帰りのアンケートでは「もう少し値上げして保存・保管に充てて欲しい」と記入した。