昨年末の熊本旅でのこと。
一次会の居酒屋のテーブルに置かれた友人のスマホは数日前に落としたことが原因で不定期に点灯しており、LINEの文字も見えにくいと嘆いていた。友人は用事があり二次会で別れ、私は何度も連れて行って貰ったバーへ三次会にひとり入店。店に入ってしばらくするとスマホがないことに気が付いたが、たぶん鞄の奥隅にあるんだろうなと、さほど気にしなかった。しばらくして改めて鞄に手を突っ込んでみるが見つからない。さすがに少し焦り始めて真剣に探すものの見つからない。一次会では手にした記憶があるので恐らく二次会会場だろうと予想がついたのだが、その店は今回初めて連れて行ってもらったので、店名や場所が今一つ自信がない。友人に連絡しようにも携帯番号が分からない。たまたまお店のスタッフさんが知っていたので電話を掛けるが繋がない・・・恐らく友人のスマホが限界を迎えたのだろう。
こうなれば自力で何とかしなければならない。お店を一旦出て二次会会場を探す。しかし今回21回目の熊本で友人にはたくさん色々なお店に連れて行って貰ったので記憶も場所も曖昧でさらに酔いも重なり、30分近く繁華街を彷徨い歩く。するとこの日初霜だった熊本の寒さで次第に酔いがさめ、記憶が少しずつ蘇りどうにかこうにかお店を探し当て、店内で見つかった。
もうこれから首からぶら下げようかと真剣に思う。