北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

春爛漫だがリンゴシジミ発生木のスモモが、また伐採された。

2020-05-31 15:36:25 | リンゴシジミ
春爛漫だがリンゴシジミ発生木のスモモが、また伐採された。



201X-5-19 (金)  晴れ 30度C 暑い


この日、朝早く起きて庭をみるとチューリップが満開であでやかに咲き誇っている。









快晴で気分が高揚してきたので、朝から蝶の撮影をかねて近郊の林道に入ってみた。



林道沿いにはヒトリシズカがたくさん花を付けていて エゾヤマザクラ、キタコブシの花が満開で、まさに春爛漫の風景であった。


エゾヤマザクラ。

















キタコブシ。








林道に何かがおちていると思って車を停めてみると、トガリネズミ君が転がっていた。



とくに外傷もなく何故こんなところで死んでいるのだろうか。毒物など摂取したのかも知れない。






林道沿いの渓流はとても渓相が良いところがありヤマベ二年魚が瀬尻にゆらゆら群れていた。











この渓流の下流域には大きな魚道付きダムがあるが、その魚道をサクラマスが遡上しているようであった。



しかし、この上流には魚道のない砂防ダムが連続しており、そこは以前調べたときは、魚住まずの渓流であった。




ヒトリシズカの大群落が見事でした。







種々の春の蝶の撮影など終わり、帰りに毎年リンゴシジミが発生していた離農農家跡地のスモモを見にいって唖然となった。



なんと、無惨にもすべて根本からチェンソーで切りたおされていた。




これで 長年リンゴシジミが発生していたスモモが、リンゴシジミもろともきれいさっぱり消えてしまったことになる。







リンゴシジミの主たる食樹であるシュウリザクラ、エゾノウワミズザクラ、スモモの伐採は、まれなことではなく、オホーツクでは近年あたかも目のカタキみたいに切られ続けている。


かって、どこの農家でも植えていたスモモは、いまや実を収穫することはなくなり、やたらと根を張る無用の樹木になった。


害虫や種々病原体の発生木と目されたり、人家や畑の近く、時にはラブホテルの前にあったスモモなどは蝶愛好家がネットを持ってウロウロするのを嫌って伐採された例もある。


かって常呂川や利別川の河川敷などではエゾノウワミズザクラの群落がひろがって、リンゴシジミも多かったが河川敷の樹木伐採でみんな切られてしまった。


最近ではリンゴシジミは植栽された梅などでほそぼそと命脈をつないでいる状況で、実際近年相次ぐスモモ伐採にともなって激減している。


リンゴシジミにとっては住みにくい時代になった。



シュウリザクラ。








常呂川沿いに生き残っているシュウリザクラ。 まだリンゴシジミいるかな。しかしすぐ近くはタマネギ畑で常に大量の農薬にさらされている。









最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記の バナーのいずれかを をワンクリックしていただければ幸いです。





にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へにほんブログ村




にほんブログ村 その他ペットブログ 蝶(チョウ)へにほんブログ村