北海道昆虫同好会ブログ

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本州最西端、下関のヤマトシジミを撮影

2019-11-20 03:32:40 | ヤマトシジミ
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本州最西端、下関のヤマトシジミを撮影







2019-9-12(木) 晴れ


この日、下関での学術集会に出席するため前夜から下関ドーミーインに宿泊している。



今回はビデオワークショップと一般演題の二題を発表するため、はるばる北海道からやってきた。



フグ(現地ではふくと呼ぶ)料理で有名な下関は明治維新のきっかけとなる種々の出来事があった。



歴史マニアにはたまらない魅力的な地らしい。



本州最西端の地でもある。



朝 6:00 起床。  



屋上の温泉に入って 6:30からバイキング朝食。




ふく雑炊がおいしく おかわり2杯。



そのあと散歩がてらホテルの近くを歩いてみた。



焼き肉店と、ふく料理店が多い。




公園があり高杉晋作の像があったが 女性みたいな顔立ちの像であった。









このあと奇兵隊発祥の地でみた高杉晋作像は一変して精悍な若者の姿であった。



下関の街路樹にピンクの花満開のサルスベリがあった。






白花のサルスベリもあった。
 


高い階段の大歳(おおとし)神社があり石段を登ると115段あったが 毎日病院5階まで階段を登っているので苦もなく登れた。







この女性はきつい階段を上るのをためらい、下から神社を見上げて参拝していた。




 

公園の日陰になっている草地に ヤマトシジミ が5-6匹チラチラ低く飛んでいて、まだ早朝のせいかよく止まってくれたのでせっせと撮影した。





この蝶は本州以南では最普通種の、それこそどこにでもいるらしいシジミチョウのようだが北海道には生息しないとされてきた。












それで、北海道人の私には、本州の蝶愛好家がシロオビヒメヒカゲを見たときみたいに、とても嬉しい蝶である。











♀翅表は真っ黒け。






以前富山県富山市で 同じく9月に撮影した明るい色調の個体と較べると斑紋が大きく 黒っぽく見えて明らかに異なる気がするのだが。



この♀はカタバミの葉表面に産卵している。


  


亜種かなと思ったが 種ヤマトシジミは屋久島以北のものはすべて Zizeeria maha argia Menetries とされていて同一亜種。



奄美以南のものが Z. maha okinawana Matsumura とされていて外見的にとても異なる。




すなわち九州、四国、本州のものはすべて同一亜種扱いのようだ。




昭和56年発行の図鑑 日本の蝶 藤岡知夫著によれば岩手県野田村が本州の分布北限とされている。






その後、最近の温暖化にともない近年、この蝶の分布北上はどうなっているのだろうか。






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