初夏のオホーツクの森にて。
202X-7-10 (金) 晴れ 25度C
AM 9:30 自宅を出発。我が家からほど近いM林道へ出かけた。
M林道には従来メスのヒグマがいついており、彼女の獣糞にはオオイチモンジがよく集まってきます。
メスのヒグマがいるということは、いずれ発情期のオスヒグマがやってくるので要注意です。
沢山のエゾシロチョウがいますが、はや汚損しはじめています。
今日のM林道は獣糞ポイント( ヒグマではなかった )は 2カ所しかみられずメスグロヒョウモンなどがきていたが期待していたオオイチモンジはいなかった。
ギンボシヒョウモン ウラギンヒョウモン ミドリヒョウモン メスグロヒョウモン などのヒョウモン類が目立った。
ミドリヒョウモンは、近年急速に勢力を拡大中のメスグロヒョウモンに負けているかのごとく、明らかに個体数が減っているような気がします。
将来、ミドリヒョウモンが まさかの種の指定などされるような事態がおきるかも知れません。
近年オホーツク地方に進出し、急速に勢力拡大中のメスグロヒョウモン。
多数のメスグロヒョウモンのオスが獣糞にきていた。今から20年前にはまったく見られなかった光景です。温暖化の影響でしょうか。
M林道をつめて渓流沿いに下って到達した本日の目的のジョウザンシジミのガケは 午前11時 陽が当たってきたがジョウザンシジミはまったく飛ばず引き返す。
親と離れた好奇心旺盛のバンビちゃんが林道の中ほどに立って、車でゆっくり近づくが逃げる気配がない。
ゆっくり、ゆっくり近づいて、こんにちは、いい天気だね。ママはどうしたの? などと話しかけたが逃げない。
時間をかけて 5m ほどに近づいて話しかけると、さすがに野生にもどったのか 脱兎のごとく走って逃げた。
エゾトンボを 二匹採集し撮影後リリース。 実はトンボおんちの私は種名がわからず後述の昆虫愛好家の進基(しんもとい)先生に教えていただきました。
M林道へもどると進先生ご夫妻が獣糞ポイントへくるオオイチモンジを狙っており奥さんが A1 1♂採集。
進先生は北海道の昆虫愛好家のなかではとりわけ高名な方で、最近は小中校の生徒さんたちに昆虫の面白さを教える啓蒙活動を熱心に行っています。
私自身も中学生の頃、進先生に蝶の面白さを教えていただき、それでとうとう常軌を逸した蝶大好き人間になってしまい現在に至っているのです。
道内はもちろん、道外の蝶愛好家の方々で進先生のお世話になった方々はとても多いのではないでしょうか。
渓流魚釣りに関しても造詣が深く、私がオショロコマ大好き人間になったのは進先生の影響を強くうけたからと言っても過言ではありません。
目的のジョウザンシジミがいなかったので何となく手持ちぶさたで、そのまま近郊のニジマス川へ釣りにゆきました。
PS : この林道にヒグマがいついていることはわかっていましたが、これまで人身事故はありませんでした。ところが、このあと、2022年夏、このM 林道入口付近の畑で草刈りをしていた女性親子(30歳台と60歳台)二人がヒグマに襲われ、顔や背中に重症を負わされるという事件がありました。私の考えではいつきのメスヒグマではなくメスをもとめて移動中の大きなオスヒグマによるものではないかとおもいます。足跡が30cmもある大型個体であることからその可能性を感じます。
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