ミヤマカラスアゲハに寄生する恐怖のアオムシコバチ。
20XX-8-15 (土) 晴れ 23℃
コクサギの枝に袋がけでミヤマカラスアゲハを飼育していたが、蛹化後とりこんで羽化を待っていた蛹の色が悪くなり、なんとなく膨化してむくんだような異変がみられるものがある。
これらはアゲハ幼虫に寄生する寄生蜂アオムシコバチ( Ptrroomalus puparum )に寄生された蛹です。
アオムシコバチは体長数mmの超小型の寄生蜂だが、袋掛け飼育などのさい、どこからかの隙間から侵入し、ミヤマカラスアゲハ幼虫に大量の卵を産み付ける。
蛹の中で羽化した多数のアオムシコバチはミヤマカラスアゲハが羽化するであろう頃に、突然蛹を食い破った脱出孔から一斉に外へ出てくる。
朝、大型シャーレに入れて置いた寄生とおぼしき別のミヤマカラスアゲハ蛹から 果たして寄生蜂が出始めており 小型タッパウエアに移した。
一個の蛹からは、数えるのを断念するほど、おびただしい数のアオムシコバチが出てくる。性欲旺盛で蛹から出た♂♀は盛んに交尾行動に移る。なかには脱出孔から蛹の中にもどって交尾するものまであるらしい。
脱出するアオムシコバチの数がすざましい一方、不思議なことに脱出孔の数は数個と少ないのは興味深いが理由は不明。
寄生された蛹は小型タッパウエァなどに密封放置する。なかでワンワンぶんぶん飛び回っている無数のアオムシコバチはかわいそうだが、そのまま放置してすべて、おくたばりになっていただいています。
最近では、寄生を嫌って袋がけ飼育はあまり行わなくなりましたが、大型個体を羽化させるにはやはり多少の寄生覚悟で袋がけ飼育するしかなさそうです。
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