セイヨウオオマルハナバチのいる風景, このハチの存在意義は?
ネギボウズの花にきているセイヨウオオマルハナバチをせっせと撮影してみました。
このハチはヨーロッパ原産のハナバチの一種でそれまで手作業で行われていた温室内でのトマト受粉用に1992年から日本に導入され、そのおかげで安全高品質なトマトが大増産されるようになりました。
いまや日本の温室トマト生産には欠かせない存在になっています。
このハチの同定はいたって簡単で尾端の毛が白いことで他のマルハナバチ類と容易に鑑別できます。
当初からこのハチが温室から逃げ出すと在来のマルハナバチ類に多大なる悪影響をあたえることが危惧されていて、ハチの逃亡は断固阻止するといった体制をとることを前提に導入が許可されたのでした。
しかし不吉な予想は的中し、温室からの逃亡防止用のネットなどたちまち突破して野外に出たセイヨウオオマルハナバチは北海道の環境に適応し猛烈な勢いで野生化しました。
在来のマルハナバチたちをたちまち駆逐したり交雑したり、盗蜜行動による野生植物の生殖妨害を行ったり、生態系破壊の限りを尽くしていることは 渓流における攻撃的外来種筆頭の野生化ニジマスとよく似ています。
しかし、そんなセイヨウオオマルハナバチですがさほど憎まれている感じがしないと思っているのは私だけではないかもしれません。
我が家のトマト、キュウリ、ナス、サヤインゲンなど家庭菜園で受粉は、ほとんどこのハチに依存しているような気がするのです。
我が家の畑で数千個のトマトの花を次から次へと飛び回っているセイヨウオオマルハナバチは、なんとなく頼もしい存在にすら見えてしまいます。
もはや、北見の市街地でセイヨウオオマルハナバチ以外のマルハナバチをみることはきわめて稀で、北見市界隈で畑をブンブン飛んでいる大きなハチは全部セイヨウオオマルハナバチであるといっても過言ではないと思います。
在来種のオショロコマなどが全て駆逐されてニジマス一色に染め上げられた渓流みたいなものです。
このような状況に陥ってしまったが最後、セイヨウオオマルハナバチもニジマスも、駆除など不可能な段階に陥っており、もうどうにもなりません。
しかし、北見市郊外、いまだオショロコマが生き残っているような自然度の高い森、いわゆるオショロコマの森ではいまのところセイヨウオオマルハナバチをみかけることはありません。
これは エゾキリンソウの花にきている在来のマルハナバチの一種と思われますが、この付近ではセイヨウオオマルハナバチはまったく見かけません。
農耕地におけるこのハチの存在意義に関しては、もはや認めざるを得ない状況に陥っていると思われ、物理的な駆除や生物化学的手法でこれを完全駆逐するよりは、現状を認めた上で、これ以上の分布拡大を防ぐ手立てがを考える方が現実的かもしれません。
この私個人的な考えは攻撃的外来種ニジマスに対する今現在の考えと同じです。
生態系とは、ある一定の状態にいつまでもとどまることはむしろ少なく、人為による変化も含めて常に流動的であるとおもいます。
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このハチはヨーロッパ原産のハナバチの一種でそれまで手作業で行われていた温室内でのトマト受粉用に1992年から日本に導入され、そのおかげで安全高品質なトマトが大増産されるようになりました。
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このハチの同定はいたって簡単で尾端の毛が白いことで他のマルハナバチ類と容易に鑑別できます。
当初からこのハチが温室から逃げ出すと在来のマルハナバチ類に多大なる悪影響をあたえることが危惧されていて、ハチの逃亡は断固阻止するといった体制をとることを前提に導入が許可されたのでした。
しかし不吉な予想は的中し、温室からの逃亡防止用のネットなどたちまち突破して野外に出たセイヨウオオマルハナバチは北海道の環境に適応し猛烈な勢いで野生化しました。
在来のマルハナバチたちをたちまち駆逐したり交雑したり、盗蜜行動による野生植物の生殖妨害を行ったり、生態系破壊の限りを尽くしていることは 渓流における攻撃的外来種筆頭の野生化ニジマスとよく似ています。
しかし、そんなセイヨウオオマルハナバチですがさほど憎まれている感じがしないと思っているのは私だけではないかもしれません。
我が家のトマト、キュウリ、ナス、サヤインゲンなど家庭菜園で受粉は、ほとんどこのハチに依存しているような気がするのです。
我が家の畑で数千個のトマトの花を次から次へと飛び回っているセイヨウオオマルハナバチは、なんとなく頼もしい存在にすら見えてしまいます。
もはや、北見の市街地でセイヨウオオマルハナバチ以外のマルハナバチをみることはきわめて稀で、北見市界隈で畑をブンブン飛んでいる大きなハチは全部セイヨウオオマルハナバチであるといっても過言ではないと思います。
在来種のオショロコマなどが全て駆逐されてニジマス一色に染め上げられた渓流みたいなものです。
このような状況に陥ってしまったが最後、セイヨウオオマルハナバチもニジマスも、駆除など不可能な段階に陥っており、もうどうにもなりません。
しかし、北見市郊外、いまだオショロコマが生き残っているような自然度の高い森、いわゆるオショロコマの森ではいまのところセイヨウオオマルハナバチをみかけることはありません。
これは エゾキリンソウの花にきている在来のマルハナバチの一種と思われますが、この付近ではセイヨウオオマルハナバチはまったく見かけません。
農耕地におけるこのハチの存在意義に関しては、もはや認めざるを得ない状況に陥っていると思われ、物理的な駆除や生物化学的手法でこれを完全駆逐するよりは、現状を認めた上で、これ以上の分布拡大を防ぐ手立てがを考える方が現実的かもしれません。
この私個人的な考えは攻撃的外来種ニジマスに対する今現在の考えと同じです。
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