北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

滝上、渚滑川水系、放流ニジマスによる生態系大破壊と6月下旬の蝶類

2015-11-19 21:15:43 | 蝶・昆虫・自然・同好会など
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2014-6-20 (金) 曇り~雨~曇り 寒い

朝8時北見を出発。金八峠トンネルを通るルートで滝上へ入った。約2時間で滝上へ着く。

まずS川水系 O沢林道へ入ったがほどなく倒木で通せんぼ。

イタドリの群落が川沿いにみられ、4頭のヒメウスバシロチョウ♂が高く低くふわふわと飛んでいる。

なぜかイタドリ群落上をふわふわと飛び回るのはこの蝶のお気に入りだ。

写真撮影は無理かと思ったが急に日射しがなくなり気温が下がるとあちこちに止まり始め、多少の撮影が出来た。











今日はミヤマカラスアゲハ春型が多くてアスファルト道路をあちこちで横切って飛んでいる。

車に衝突して死亡している個体が見られた。







キアゲハがエゾニュウの葉に産卵していた。




ヤナギの枝からなにやらボタリと落っこちたものがあり、拾ってみたらコムラサキの終令幼虫であった。



エゾスジグロチョウ♂。





以下は昆虫とは直接に関係ありませんが、自然観察にご興味のある方には是非みていただきたい北海道の現状です。

川へ入ってすぐの良たまりでニジマス入れ食いとなって驚いた。

オショロコマもいるが少ない。今から7年前はオショロコマしかいなかった水域だ。 

ここでニジマス若魚~成魚25cmを合計21匹、オショロコマ:絶滅危惧類(VU)は6匹を釣ったが、まさにニジマスが圧倒的優勢な水域となっていた。

ニジマスは動きが敏捷でビーンッと体を震わせながら釣り上げられてくるが、オショロコマはバッタラクッタラと釣り上げられる。

釣り味はニジマスの方が圧倒的に快感だ。

しかし管理釣り場ならわかるが、こんな自然度抜群の原始渓流で外来魚ニジマスが釣れまくるのはどう考えてもおかしい。

長年北海道の自然を遊び場にしてきた私にとっては極めて異常な光景としか言いようがない。

十勝川水系での例を見れば、このままでは、あと5-6年もすればここのオショロコマは、放流されて自然繁殖をはじめたニジマスに完全に駆逐されてしまう可能性が高いと思う。

過疎の町に釣り客を呼び込む為にニジマス放流を続けている滝上町は、その代償に何万年にもわたって形成されてきた貴重な原始の生態系と渚滑川水系独特の絶滅危惧種オショロコマを失いつつあります。

そのことに気づく方や多少なりとも疑問の気持ちをもたれる方は滝上町には今のところ唯の一人もいないのでしょうか。



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