秋のお散歩日和となり、皇居外苑の北の丸公園をぶら散歩してきました。
北の丸公園入口の田安門は、江戸城の門では現存する門では最古の門で国の重要文化財に指定されています。
田安門では、外側の高麗門と内側の渡櫓門で構成された枡形門となっています。
田安門の内側の坂道の参道上には、明治時代以降に殉職された警察官を祀られた「弥生慰霊堂」があり、現代の日本の発展に寄与された警察官の追悼の社となっています。
本殿の横からは、田安門の枡形門の景観がみられます。
田安門の先には、夏の終戦の日に戦没者の追悼式など色々なイベントが行われる日本武道館があり、60年前の東京オリンピックの柔道会場として建てられた建築で、八角形の屋根上には擬宝珠が飾られた印象的な景観が見られます。
清水門近くの広場には、戦後に日本の復興に尽力された吉田茂氏の銅像が設置されています。
清水門へ通じる雁木坂では長い石段坂があり、清水門も桝形門となっており、敵の攻め入ること防御する景観が残されています。
公園の中央部には、温度計・湿度計や雨量計が設置されていて、東京気象台の地上気象観測地点となっているようです。
観測地点の周辺は、天皇の警護を行った近衛兵の宿営地だった史跡で、第二連隊の記念碑が設置されています。
園内には、多くの散策路があり、樹木が紅葉が始まった色づいて秋の光景が見られました。
園内の千鳥ヶ淵側の森の中には、水源は不明ですが、水が流れる音が響く滝が見られ、涼感ある雰囲気となっています。
滝の上部には、春の桜咲く千鳥が淵を展望するお休み所となっていて、散策路にはどんぐりの実が落ちたドングリ道となっていました。
園内中央の芝生広場の池の周りには、多くの家族連れが集いお休み処となっていて、池にはカモの姿も見られ、秋の和やかな雰囲気が醸し出されていました。
芝生広場から南口門へ向かう散策路では、多くのピラカンサの実がなるピラカンサ通りとなっています。
公園の南側の旧近衛師団司令部庁舎は、国立近代美術館工芸館となっていましたが、4年前に金沢に移転し、現在は閉館となっていますが、明治時代の西洋風の建築で、国の重要文化財に指定された素晴らしい景観が見られます。
秋の紅葉が始まった森林公園の江戸時代の雰囲気を感じながらのぶら散歩でした。
この後、皇居東御苑を散策していました。【続く】