秋のハイキング日和となり、小田原の箱根ジオパーク・石垣山一夜城歴史公園をハイキングしてきました。
箱根登山鉄道の入生田駅をスタートし、入生田駅近くの早川沿いの地球博物館前の石塀には、石垣山の歴史を感じる箱根火山の溶岩の大石のオブジェが設置されていました。
歩道橋近くの川の堰の滝のように流れる清流
上り坂途中の土手には、大木の古木や溶岩を細かく割って積み上げた土留めの石垣の段々畑が造られています。
長い坂道上には、段々畑が続き、江戸城の石垣用に切り出された大石が石曳道から落ちた大石が保存されています。
階段坂を上った箕ケ窪橋の下には、「早川石丁場群」があり、山の斜面の大石を江戸城の石垣用に化工された史跡で、加工した石を引き下ろした「石曳道」や石割に使われて矢穴がある大石が多く残されています。
石丁場の箕ケ窪橋の先の姫の水橋からは、箱根や丹沢などのパノラマ風景が見晴らせるビューポイントとなっています。
その先には、樹齢は不明ですが、大木のスタジイの木が、見応えある樹形が見られます。
石垣山(笠懸山)は、箱根外輪山の末端にある山で、箱根火山の溶岩を加工せずに積んだ野面積の石垣で、現在も崩れたままの石垣の城郭が残されています。
石垣山は、小田原北条氏を包囲するための本陣として築かれた総石垣の城跡で、一夜で築城したように見せかけたことから「一夜城」と呼ばれて、往時の面影を残す光景が保存されて一夜城歴史公園となっています。
南曲輪の石垣
二の丸東側の石垣
広い芝生広場となっている二の丸(馬屋曲輪)
櫓台跡
本丸広場横の石垣山の山頂(241m)の物見台からは、相模湾や三浦半島などの眺望が見られる絶景ポイントとなっています。
谷を石塁で塞いで井戸として造られ広い石垣で囲まれた「井戸曲輪」
本丸(本城曲輪)の天守台跡
展望台から小田原街や相模湾を望む光景
本丸曲輪の周りには、石垣が土壁に覆われた様子も見られますが、往時の姿では無いようです?
一夜城を巡って早川漁港まで長い坂道を下り坂からは、小田原市街地や小田原城が望める絶景ポイントとなっています。
坂道を下った早川駅近くの海蔵寺には、秀吉公の家臣だった堀秀政の宝篋印塔や五輪供養塔など多くの墓碑が設置されていて、歴史ある古寺となっています。
箱根ジオパークの石垣山一夜城を巡った後、見どころの小田原城の城址公園へ向かいました【続く】