隅田川テラス散策して横網町公園にある東京都慰霊堂と復興記念館のギャラリーを見学してきました。
関東大震災から来年100年目を迎えますが、慰霊堂には大震災と東京大空襲で亡くなられた方々16万3千体のご遺骨が安置されています。
慰霊堂は、唐破風の向拝や入母屋造りの本堂など素晴らしい神社仏閣様式の外観となっており、現在のこの国の繁栄を支えられ災害で犠牲となられた方々を慰霊する特別の景観が感じられます。
石垣の台の上に立つ三層の塔の上には相輪も見られ、お城のような別格の景観となっています。
屋根の軒下には、風鐸を咥えた妖怪など様々な妖怪も飾られています。
公園内の大花壇では、初夏の花のフラワーアートが描かれて空襲で犠牲となられた方々を追悼し平和を祈念する碑となっています。
慰霊堂の向拝の白い天井には、釣灯篭がつるされ十文字の飾りなど特殊なデザインも見られます。
本堂にも八葉蓮華のシャンデリアが吊るされて神聖な雰囲気が創り出されていました。
本堂入口の青銅扉には、宝草華の文様が見られます。
本堂内には、以前に屋根に飾られていたレイレイの妖怪が保存されています。
復興記念館では、関東大震災や東京空襲の歴史や当時の様子の遺品や写真・図表が展示されています。
記念館のエントランスには、ライオーと名づけられた妖怪が見守っています。
大震災発生直後の都内の悲惨な様子の写真が数多く展示されていて、改めて大地震の恐ろしさを感じていました。
当時の両国橋の倒壊した遺品が保存されていました。
震災復興時の都心の橋梁や公園の復興の歴史。
園内の日本庭園の巨大な石灯篭には光天照地と名付けられています。
関東大震災の被災者を追悼するために中国仏教徒から寄進された幽冥鐘と鐘楼
関東大震災や東京大空襲の悲惨な様子を知り、改めて都心直下地震が懸念される中で地震王国と言われる我が国の被害防止への対応を学ぶ機会でした。
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