「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「蜂の巣騒動」

2008年09月07日 | 季節の移ろい・出来事
台所の一角にデンと構える冷蔵庫。その上あたりに、このところ足長蜂が数匹舞っていることがあるという。それはヤバイと、浮き足立つ。
勝手口の周辺をジックリ調査、特に異常なし。でも依然として足長蜂は飛び交う。

もう一度詳細に調べた。あったあった!勝手口や出窓などをカバーするテラス屋根の見えにくい場所に、直径15㎝はあろうという大きな巣を作っていた。群がる蜂の数も半端ではない。大きな巣全体を覆い隠すほど群がっている。

蜂が家の中に舞い込んだり、軒下に巣を作ったりすることは、その家が繁盛する前触れだから追い払ったり、巣を取り除いたりしてはいけない…などとお年寄りから教わった記憶がある。しかも六角形の巣穴にはそれぞれ子供がいる様子。それを多くの働き蜂が守って上げている。その健気さをみると、殺虫剤を振りかけて巣を取ってしまうのは忍びない、という気持ちは十分にはたらく。

だが待てよ。足長蜂は、攻撃的ではなく比較的おとなしい種類だと言われても、我が家には常に小さい孫が出入りする。しかもことある毎に網を持ち出し振り回す。たまたまそれが蜂を刺激して刺されたりすると一大事。仕方なし、心を鬼にして日の暮れるのを待って、大量の殺虫剤を振りかけた。

蜂の巣をつつくと言われるほどの大騒ぎもなく、寝込みを襲われた彼ら彼女らは、ポトポト音を立てて落ちてきた。足長蜂には誠に気の毒だが、孫をはじめ人間様を守るためには仕方がない。許してたもれ。

足長蜂は畑に巣くう青虫の幼虫などを、自らの餌とする習性があり、益虫の一種でもあるようだが、あの“蜂の一刺し”はやはり見逃すことは出来ない脅威である。それが保護者と蜂の宿命的対決の構図なのだ。色々弁解しても、一方的に襲いかかって根絶やしにする人間の残酷さは心が痛む。責めて、蜂が落ちてきた周辺に清めの塩でもまいておこう。

         ( 写真: 見事なまでの巣を作り、群がる足長蜂 )
コメント (6)
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