地に植わっている何本かの庭木。少々水遣りを怠っても、ジリジリする日照りにもめげず枝葉を茂らせている。
そこへいくと、プランターのアサガオ・ゴーヤ。鉢植えのピラカンサス・山比婆など、大地と縁のないものは、ホンのちょっとゆだんすると、たちまちしおれたり、ヘタをすると枯れてしまったりする。
それほどに、大地に根を張る木々は、地球からの恩恵を受けているのである。
また地上に伸びて広げた枝葉と同じくらいに、根っこは地中深く張り巡らされていると聞いた。
時折登るお城山の急斜面にも、数匹のスネークが這い回っているかの如き、むき出しになった根っこが、山肌の岩を噛みながら土を求めて、先を精一杯伸ばしているのを見かける。その逞しさたるや自然の中に生きる生命力の偉大さを改めて感じさせる。
そのような木の根っこや竹藪の根の広がりによって山の傾斜は守られている。 天変地異と言われるほどの集中豪雨などは別格としても、これらの地を這い・岩を噛む根っこを大切に守り育てなければ、必ずやまた雨・台風などによる人的被害を繰り返すことになるのだろう。
四方を海に囲まれ、内陸は山に覆われる我が国の地形。山を育て海を守る共存の行く手に、食糧自給率の向上・農・林・水産業立国の再検討など、素人ながら我が国の将来像が少し見えてくる気がする。
太閤秀吉の城攻め常套手段のひとつ「兵糧攻め」に遭ったら、我が国などひとたまりもなく落城か……。
暑い寝苦しい夜とはいえ、もう少し面白い夢でもみながら眠りたかったなー。
あまりの暑さに、初めて一晩中エアコン使ったら、たちまち偏頭痛。アーア…。
( 写真: 山肌の岩を抱き、隙間から岩を噛む木の根っこ )