「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「お供え」

2009年08月13日 | つれづれ噺
母の新盆に向けて、母から見た子供・孫・多くの親戚などから、お仏壇へのお供え物が届く。
お提灯がその筆頭であろう。昔ながらの家紋入り行灯型提灯もあれば、現代風のバブル灯など様々である。
この地方では、迎え火を焚いて精霊を迎えるという風習は特にはない。しかし、これらの灯りと、贈ってくれた人の暖かさに接して、母の霊も迷わず帰ってきてくれるに違いない。

そんな中に、娘がお供えした-京菓子- がふと目に付いた。それぞれに意味合いを込めた、色んな形・色・風味を取り混ぜた20種類のお菓子が詰め合わされている。
「これほど優美な容姿と、気品あふれる風味、 そして詩情ただよう嗜好品は世界に類を見ない。 外国の文化を己のものとして受け入れ「創造」し、つくり続けてきた 京菓子を礎にし、21世紀の京菓子へと伝承したい。」と、京菓子協同組合の弁。

それにしても、日本人の琴線に触れる見事さで創り出される京菓子の世界。京菓子歳時記23番目となる盂蘭盆会。亡くなった人の霊を迎える行事になっている。昔から外に働きに出ている者や、嫁入りしている者も生家に帰り、家族そろって先祖の霊をまつるのが習慣である。

お盆の準備は、一般的には8月13日からであるが、京都ではその前に御精霊迎えの行事が今も続いている。そして、その日その日のお菓子までが準備されると言う。
我々信心の浅い者にとっては、とても真似は出来ないが、責めて母の新盆に当たって、ほんのわずかでも京の文化に浸ってみたくなったと言えば少し大げさだろうか。

12日 <お迎えだんご・蓮菓子>
13日 <お迎えだんご・白餅・おはぎ・蓮菓子>
14日 <白餅・おはぎ>
15日 <白餅・白蒸・お送りだんご>
16日 <白餅・白蒸・お送りだんご>

         ( 写真: お仏壇に備えられたー京菓子ー )
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

横幅を広げる

一行の文字数を増やしたい