「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「小さな裸の国際交流」

2009年08月08日 | 家族・孫話
観測史上最も遅い梅雨明け宣言。その後も結構雨が降る今年の夏。何か変。
雨降って 地固まらず 土石流。洒落にもならないほどよく降る。夕立も度重なる。
その後の蒸し暑さといったら、これは逃れようがない。何処にいても、何にもしなくても汗・アセ・あせ…。

風の通り道など探すほどの造りでもない我が家。ひたすら海に面した窓の効用を頼りにするが、今年ばかりは効き目が薄い。ついつい団扇に手が伸びる。

こんな暑さの中、孫二人を午後から預けられた日には、ジイちゃん大変。干からびそうなほどに流れる汗を拭きながら、海の公園お散歩。 元々が海水浴場であっただけに砂浜は広がるし、遊び場には事欠かない。

ちょうど最高の干潮時、小魚を捕まえたい兄ちゃんには絶好のチャンス。そんなに甘くはないが、小腰をかがめてダッシュのポーズ。何十回でも繰り返す。カー君はもっぱらヤドカリ集めと貝殻拾い。

満ち潮に変わってあっという間に海面が上がる。ちょうどその頃、赤鬼を思わせる六尺豊かな大男が、手のひらに乗るような可愛らしい女の子二人を連れて現れた。岩国基地のアメリカ兵とその子供さんである。実に愛らしい水着姿で小さなカニやヤドカリを探し始めた。
                         
思いがけないチャンス到来と思ったのか、カー君がそれとなく近づいて、自分のヤドカリを分けて上げる。兄ちゃんは逃げ回るカニを捕まえてプレゼントする。小さい方の女の子は、盛んにジイちゃんにちっちゃな貝殻を持ってきてくれる。

そのうち、「ボクも泳ぐ…」言うが早いか、水着でもない普通のパンツ一丁になって飛び込む。泳ぎは得意中の得意の二人。競争で彼女に得意のパフォーマンスを披露しているようだ。自然に笑みがこぼれる。女の子のお父さんも安心して遊ばせている。しばしの間、小さな裸の国際交流。瀬戸の海に感謝。
                  
こちらが先に帰ることになった。「see you again」二人の耳元で教えたら、兄ちゃんはそれらしく言ったような…。カー君は大真面目「しおあげん」を繰り返しながら大笑いで海の公園を後にした。
流れる汗が全く苦にならない、何だかおとぎ話の世界に浸ったような爽やかさが残る真夏の午後のひととき。

      ( 写真: 裸の国際交流…… )
コメント (10)
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