「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「正月雑感」

2010年01月04日 | アーカイブ(蔵出し)随筆
1978年(午年)。32年前のお正月。会社機関誌に随筆なるものを書き始めて10ヶ月。
若かりしあの頃、いったい何を思っていたのだろう。ちょっと振り返ってみたい。


『「ああも言い こうも言いつつ 一年過ぎて 振り向き見れば 夢のまた夢」
正月元旦を迎えると誰しも、長い人生の一里塚として、心あらたまる思いがする。
毎年年頭に当たって、今年こそあれだけはやろう…これだけはモノにしよう…と指を折ってみる。
しかし、実際に身に付いたものと言えば意外に少ない。それでも一年一年を重ねる毎に、新しい場所へ新しい足跡を残し、新しい知識を吸収することで、楽しみ苦しみ喜びそして悲しみを体験し、人間としての幅を広げて行くのだろう。

「自慢は知恵の行き止まり」と昔から言われる。
反省のないところに進歩はあり得ない。謙虚におのれの歩いた足跡を振り返ってみるのも面白い。
そこには、赤面することもあるだろう、その足跡を土台に更に飛躍を誓うこともあるだろう。いずれにせよ、足跡を残したのは自分自身なのだ。責任を取るのも自分しかいない。

そんな意味からも、お正月とは人生のひと区切りとして、ジックリ振り返り、その上で新しい目標を立てる絶好のチャンスである。呑んで食って遊び呆ける為だけのお正月ではいささか物足りなさを感じる。

筆者も今年は午年当たり年。衆目を集め、ファンファーレに乗ってゲートインするサラブレットにはなれなかったし、今更なり得べくもない。が、たとえ農耕馬だろうと雪深い山から木を切り出す木こり馬だろうと、馬に変わりがあるものか。
あの長い顔の鼻先から白い息を吐きながらでも、与えられた今を全うすべく精一杯生きたいと思う。
人生を豊かに、幅広い人間になるよう、この正月をひと区切りに向こう一年、がんばってみたい。』


思えば30才半ばでこんなことを考えていたようだ。ちょっと夢に欠けるし、今もってあの頃と大きく変わっていないことに気付かされる。進歩してないよな~~。



コメント (4)
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