「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「光と影と」

2018年02月12日 | 季節の移ろい・出来事

            
              ❝ 初雪や 梅の木頼り 長く寄り添う ❞

この冬の異常寒波は、北陸・東北を中心に大雪をもたらし、生命の危険にさらされる被害が続出している。
それなのに、こんな温暖な地に住む者が、気安くお見舞いの言葉など述べるのは不謹慎と、非難を浴びることかもしれない。
それでも、越後新潟に住まわれる恩師に「大雪見舞い」の電話をしたところ、「君の元気な声を聞いてこちらも元気をもらったよ」と喜んで頂いたのはつい先日の話。

今朝起きぬけに窓を開けたら、隣の空き地は一面の雪景色。この冬初めての真っ白お化粧のお目見えである。
それも、ケバケバしい厚化粧とは全く雰囲気が異なる。そこここに塗り残しさえ見られるような、爽やかな薄化粧の柔らかな光景が広がっていた。「オー、今年の初雪か・・・」と眺めて、いつも通りの朝を済ませた。

雪の朝の眩い太陽が降り注ぎ、あちこちで白塗りのお化粧は剥がれ落ち始めている。雪の量も少ないが、さすが太陽の威力にこの程度の雪では太刀打ちできないな・・・などと思って今一度、隣の空き地に目をやると「こりゃぁ面白い」という現象が。
高さ1mばかりの小さな梅の木の蔭が、斜めからの太陽を浴びて長く影を作っている。その陰に沿って一列に白い雪が残っているではないか。

周りの平面はすでに雪が解け、草むらが出てきているというのに。あの小さな細い影を頼りに、雪も必死に生き残ろうと戦っている姿に見えた。時あたかも受験シーズンの真っただ中。大敵・難敵に健気に挑む受験生の気持ちが重なった。ちょっと大袈裟かな。

              

その後、所用があって出かけたカミさんの里は、こちらもまた、山全体を覆うようなウッスラ雪化粧。
雪も、降る時と降るところと、降らせる量をわきまえて、今声高に叫ばれている一極集中型ではなく、平均的に全国にばらまくようにはならにものか・・・と嘆き節一つ。

時として、光と影の織り成す自然のいたずらを楽しむかたわらで、心無い自然の猛威に泣かされるのも、我々人間様である。

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