「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「満を持す」

2018年02月20日 | 季節の移ろい・出来事

             
               満を持してほころび始めた、我が家の梅

ここ3日ばかりのお日様に恵まれて、咲きよどんでいた我が家の小さな梅の木が、「満を持して」ほころび始めた。
時期を違えず刈り込んだ甲斐あってか、1mに満たない小さな樹形ではあるが、枝一杯につぼみを付けて時節を待っていた。
ここにきて時節到来。玄関を出るときも入る時も、ふっくらほんわか、八重のはなびらが挨拶をくれる。

満を持すとは、弓をいっぱいに引き絞ること。つまり充分な準備をしてチャンスを待つことを言う。
転じて、ものごとが絶頂に達し、その状態を維持することをいう、とある。

自然の移り変わりの中で咲く花に「満を持す」ほどの覚悟があるや否や、そこんところは定かではないが、寒い北風に晒される中で、固かったつぼみを徐々に膨らませ、そしてこの時季を得てほころぶ梅には、やはり何かの感傷を誘う魅力があるような。

満を持するといえば、今、お隣韓国ピョンチャンで、国家の代表としてしのぎを削るオリンピック出場の、世界のアスリート達のための言葉であるような気がする。
各種目で表彰台に上がるためには、常に己の実力と世界のレベルを比較していなければならない。
劣っている部分があれば、強豪国に単身乗り込んで練習方法を学ぶことだって辞さない。
それほど過酷な練習に練習を重ね、ようやく国内予選をクリアー。そこでいよいよ世界の舞台へ。

その時のアスリートの心境こそが「満を持して世界に羽ばたく」という表現になるのだろう。
その結果で勝敗が分かれ、勝ってうれし涙。負けて悔し涙。勝っても負けても、満を持して出場を果たした選手には拍手を贈るのみである。

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