新型コロナウイルス感染者が、ついに我が国でも10万人を超えた。
昨日一日だけでも全国で809人が新たに感染と確認され、当初の大型クルーズ船乗員乗客など全てを合わせると10万400人を数えるという。
そんな中、行動が活発で何かにつけて動きを伴い、人と人との接触頻度も増える30代までが52%だと、今朝の朝刊は報じている。
不要不急の外出をやめよう、自粛・お家籠りの勧め、などが徹底してきたのか、高齢者の感染拡大がひところほど顕著でないのはありがたい。
ただ、がまんガマンでフラストレーション拡大も確か。友との接触や交歓の機会も場所も奪われて、この絶好の秋というシーズンを棒に振る淋しさにじっと耐えている。そんな元気な高齢者も多くおられると推察する。
この春以来、年に1度の大きなお楽しみ行事もことごとく中止となった。特に10月に予定していた母校の高校の全校同窓会が、文字通りの総会だけが行われ、懇親会はしないと決定した。自らが判断を下す立場に回ったのだから、その寂しさはひとしおである。卒業して60年にもなる同窓会であるが、必ず何人かが出席して先ずは旧交を温める。そして二次会では同窓会には出席しないが二次会には合流するという友が一緒になって大騒ぎ。
「誰が一番年寄り臭いか」「酒の量はどうか」「カラオケの声の出具合はどうか」など、お互いの元気さ加減を確かめ合う大切な集いである。
そんなこんな、つまらなさを数え上げればキリがないほどのコロナ禍ではある。しかし、結論から言えば「命あってのものだね」である。
完璧なワクチン発見などによるコロナ完全終息の日が来るまでは、グズグズ言っても仕方ない。先ずはコロナとともに。「withコロナ」を受け入れるしか生きる道はなさそうだ。但し、どうするのがwithコロナなのか?なにをもってwithコロナと言えるのか。そこが問題である。
人それぞれ立場も生き方も違う。定義も特効薬もない。そんなあやふやな中ではあるが、自分を守り、大切な人を守る。この決意だけは忘れず、これまで続けてきたコロナ禍生活様式を守り、ならぬ堪忍するのが堪忍。コロナ時代を少し気にして、もっと気にして明日を楽しく。難しいけどね。