人気のコインランドリー
秋の深まりとともに、コロナによる「自粛の虫」にもガマンの限界が近いづいたようだ。呼応するように「遊びたい虫」がウズウズと羽を広げてきているみたい。「ちょっとした居酒屋あたりで、少人数のイッパイやりたいね~」などと。あんたが音頭を取りなさいよと言わんばかりの電話がかかってくる。アルコールはそこそこでいいから遠慮のない大声のカラオケを楽しみたいねー。という話になる。「そうじゃねー長いことやってないねー、そろそろかもね」などと返事をし、世間話になる。
〇〇さんは元気なのかねー。△△さんはどうしとるん?。まるで同級生の消息事務局みたいな問いかけをしてくる。「そういえばワタシこの前ね、〇〇君に会ったけどとても元気そうじゃったよ」とご報告が。どこで会ったのか訊くと「朝早くにコインランドリーで」というではないか。
「エッ!早朝のコインランドリーで幼なじみの男女クラス会なの?」と冷やかしてみる。
そういえば、かたや奥さんを亡くして3年。こなた主人に先立たれて数年。そっか~、雨が続いたりすると洗濯から乾燥まで一気に仕上げてくれるコインランドリーは重宝するんだろうねー、と他人事のように今は思える。
男も女もそれぞれの役割を抱えて生きて行くには、与えられた役割に掛かる前の早朝に自分の洗濯は自分でして出かけることもあるということだ。そんな味を知らずにノホホンと生きている呑気なヤツもいる。
男の早朝コインランドリーは少しの侘しさを感じないでもないが、こうやって楽しく交流の場として使えるなら、まさに一石二鳥、侘しさも笑いに変えてくれる魔力を秘めているようだ。
そこで拙い川柳一句 早朝のコインランドリークラス会 お粗末!!