地元の神楽団の大先輩から手ほどきを受けた地元中学生が、精一杯の獅子舞を披露
これぞいなか町の「とんど祭り」を彩る「お神楽」のコラボレーション
1月22日は旧暦の1月1日、旧正月の元旦である。中国では春節と呼んで、賑わい華やかなあのお正月である。
その日にちなんで、我が住む町のお隣でとんど祭りが催された。孫君が通った小学校の校庭に、竹のやぐらを組み昔ながらのとんど焼きである。ただこの地区には古くから嬉野神楽団という伝統芸能があって、獅子舞の部やお神楽の部がそれぞれ活動している。
地域のお祭りやイベントには、コラボレーションと称して何度もお目にかかる催しである。
住民の減少や高齢化でこういった伝統芸能の後継者探しに必死である。そんな事情もあって、地元の中学生に獅子舞を伝授していると聞いた。まだ練習中ではあるが、今日は獅子舞愛好女子6人の初舞台ということで、何はともあれ大きな拍手を送った。
豪華な4頭の獅子に頭と尻尾で2人が入る。その2頭を子獅子と呼んで中学生が演技。カバーするように親獅子としてベテラン組が勇気づける。太鼓のお囃子も女子二人が受け持つ。そうなると、出演する子の親や親せきが集まる。女の子の友達も応援に来るという客寄せ効果もあって、これまでにない賑わいであった。これまでにないとはいってもそれは3年前の話になる。あいにくのコロナ禍で2年間中止、今年は3年ぶりの実行に踏み切った。
良くも悪くも、世の中の行動全体が少しずつコロナ以前に戻りつつある。こういった伝統行事は続けることでやっと守り通せるという脆さも併せ持っている。だから出来るだけ人目に触れる必要がある。見物はもちろん自由、振舞の餅入り汁粉を頂くも個人の判断。せっかくの地域の肝いり行事、お言葉に甘えておいしく頂いた。そしてすぐにマスクを。三密とは縁遠いアウトドアではあるが、風も吹き抜ける寒さの中、自己防衛のマスクは必須。
そんなこんな中で、とんど祭りにお神楽という「いなかのコラボレーション」。やはり郷愁をそそられる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます