「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「個人の尊厳って」

2024年11月25日 | 地域活動
近くの小学校で、災害発生時の緊急引渡しの訓練を行うという情報を得て、地域活動の広報担当としてちょっと覗いてみることにした。
午後3時の訓練開始に合わせて出向いた。ものずきやねーとの声を尻目に。

児童は既に講堂に集まっていた。登校班の地区ごとに別れて、寝っ転がってリラックスしている子、せわしげに宿題ノートに消しゴムを走らせる子、様々に「保護者が迎えに来るのを待つ」という共通の目的の中で自由に時間を過ごしている。
     
ぽつんぽつんと保護者が現れる。講堂の外では校長先生と教頭先生が、クルマの交通整理をしておられる。教諭と言う教諭はほぼ全員が講堂の中で、保護者に確実に児童を手渡す準備を整えて待っている。
この小学校には、写真を一切撮ってはいけない生徒がいるのを知っている。
担任の先生に写真撮影の許可をお願いすると「今日は大丈夫です、その子はお休みですから」ということで、今日の場合は安心してシャッターを押せる。

ことほど左様に、こんな親子共通の安全安心を求めるシチュエーションでもカメラに収まるのを嫌う人が世の中にはいるということである。
しかも、児童にはそこまでの意識はないと思うのだが親の意思というか、何かの都合で児童をカメラから断固守っている。だから、この学校では「竹細工教室」をやっても「しめ飾り教室」をやっても、作業を頑張っている児童の姿はもちろん、後ろ姿もカメラに入れてはならない。ひいては、集合写真も撮ることができない。広報担当としては実に切ない思いをさせられる。

我が子の成長する姿、仲間や地域の人たちに見守られて成長する姿を一切残してはならないとは、児童にとって気の毒に思う。
たとえその子は撮らないとしても他の子は嬉々としてピースサインを送って来るので、地域活動の記念撮影はすることになる。一人の子のために集合写真や全員の記念撮影が許されないという事実。世の中って難しいね~。校長先生も教頭先生もそのことは十分ご承知だが、なんともならない現実を眺めているしかやりようがない。
理由を尋ねる? そんなことでもしたらそれこそ「個人情報秘匿」「プライバシー侵害」で慰謝料問題になりそう。これも辛いね~。くちびる寒し初冬の風。
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