「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「卒業証書授与式」

2009年03月01日 | 季節の移ろい・出来事
3月1日、暦も新しいページをめくる。たったの1日しか違わないのに、昨日までの2月とは何かしら気分が変わり、まさに春本番が目の前、胸弾む思いがする。

母校の「卒業証書授与式」に、例年通り参列した。
49年前の同じ3月1日。 あの時一体何を思い、何を考えたのだろう……。

ビシッと決めた礼服に身を包んだ、ほどよい緊張感の中で、ちょっとセンチな自分を感じながら、校長式辞・来賓祝辞・生徒代表による送辞・答辞に真剣に耳を傾ける。 ウーンなるほど…うなずく言葉も幾つかある。

頂いた資料の「○○学園新聞」卒業生のつぶやきという、ある意味本音とも思える一人一人の短い言葉、これがなかなか面白い。
大きな失敗を学んだ・いろいろ疲れた・たぶん明日は明日の風が吹く・楽しかった・物理学サイコー・東京でがんばるゾー・ゲンコツ痛かった……等々253通りのメッセージ。

あふれる思いが伝わってくる。 そこでハタと思う。 今まさに飛び立たんとするこの子たちを前に、何かをしゃべりなさい…と時間をもらえたら、さて一体何を話すのだろう。 世の中全体が打ち沈んでいる感じの今をどのように説明し、どのように対応するアドバイスが贈れるのだろう。 

やはり、言葉を飾らず自らの言葉で、50年近い経験の一端を述べ、いい意味の開き直りとともに、「今がチャンス!」を胸に秘め、自らの夢や理想を追っかけなさい…程度のことしか言えそうにないなー…。

何処まで行っても何をやっても、自分との闘いは終わることはない。だとしたら常に身の回りには、ピンチもあるが「今がチャンス!」がいっぱい転がっていることを信じたい。 オット…彼らに言うのではなく、自分に言い聞かせる言葉になってしまったようだ。

        ( 写真: 卒業式で頂いた資料の数々 )
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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
卒業式 (takeko)
2009-03-02 09:14:28
あ、日本はもうそんな時期よね。もうそんな前に卒業をしたのね・・・。どんな気持ちで卒業したのかわからんけど??。
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娘の卒業式でした (まな母)
2009-03-02 10:49:00
担任の先生が『一流プレーヤーは努力をしない』という言葉をいただきました。
イチローが休みでも練習するのは『努力』ではなく本人にとって『当たり前』だからだと説いてくださいました。
娘の心に留まっていてくれればいいのですが…
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さてさて… (kei)
2009-03-02 15:22:25
難しいですねー

周りの者の目・耳もある、自尊心もある、かっこ悪いのも嫌だ・かっこもつけなきゃならない…
捨てがたい人間の見栄・執着??
そして、聞く側にしてみれば、祝辞など早く終わってほしいと願うのが「世の常」。

だとしたら何をどうしゃべりましょう…
真意がどこまで伝わるのやらわからないのも現実のようですが、一人でもと思って思いのたけをしゃべりましょうか…
まあ、その機会が来た時に考えるとしましょうか~。

人生、いくつかの区切りをつけながら新たな始まりを迎えるのでしょうか。そんな時、できることなら誰しも、わくわくした気持ちで前を向ける状態であったらよいのにと感じます。
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武ちゃん (yattaro-)
2009-03-02 20:59:26
日本の3月は卒業式や何かで、別れの季節とも言われています。
そうなんよ、あれから半世紀近く…。あの日・あの時何を考えていたんかねー。
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まな母さん (yattaro-)
2009-03-02 21:03:43
この季節の若者、特に女性は、柔らかく素直に、受け入れやすい心境でしょうから、先生の言葉もきっと胸に届いているでしょうね。
私たち、おっと私は、当たり前以前のガチガチ努力してもなかなか追いつきませんが…。
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kei さん (yattaro-)
2009-03-02 21:15:42
まさに、難しいですねー…。
そういえば、今思い出しました、セガレの言葉を。「お父さん、PTA会長の挨拶なんか誰も聞いてないんだから…兎に角短いのが一番ええんよ…」と釘を差されたことが何度かありました。
そうはいってもねー、曲がりなりにも保護者の代表だしなー…と悩むことしきりだったことを。

人生の区切り、真新しい制服・真新しい運動靴そして初めてのスーツ・ネクタイ…この時ワクワクした気持ちを、今も時々思い出してワクワクしたいです。“ときめき”を忘れちゃならん…と言い聞かせたいですね。自分に。
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同窓会入会式で・・・ (matsu)
2009-03-02 23:44:39
母校の女子高(今年度から共学)は毎年3月3日が卒業式と決まっています。ももの節句に合わせたものでしょう。
そして、その前日『同窓会入会式』があります。

足掛け10年、同窓会の仕事に関わっている関係から今日その式を終えてきました。
会場の生徒は3年生だけ、既に、進路が決まって社会に飛び出す直前の生徒達です。

この3年間同じ学校で過ごした200人ほどの生徒達が明日を最期にそれぞれの方向に飛び立って行く、生徒の数だけの人生が作られていく、この若い子たちにどんな喜びや苦労が待っているのだろう、楽しい時や幸せな時ばかりではありません。辛いこと、悲しいこと、苦しいことにも必ず出会う筈です。
それを乗り越える力をこれから培って欲しい・・と。

入会式で毎年思うことです。

溌剌とした生徒達をみて、
「このころが一番よかったね」
と言った人がいました。
そうかなあ、私は若い頃に戻りたくはありません。もう一度、違った人生歩むなんて出来そうもないし、やはり同じ事を繰り返しそうなのです。おろかなことばかり重ねてきたように思うからでしょうか。


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matsu さん (yattaro-)
2009-03-03 08:20:16
この時季のあのだだっ広い体育館、底冷えがしますよね。
そこへ、熱気あふれる生徒の笑顔が満ちてくると、何かしらほのぼのとした暖かさを感じます。
一年に一度の卒業式ですが、ここ数年連続参列させてもらっています。そう言えば、同窓会入会式で、歓迎の挨拶を2度経験しました。
これらの役回りは、お互い避けられそうにありませんね、いや、避けるべきではないですよね。

「このころが一番よかったね」…matsuさんのご意見と全く同感です。あの頃もよかった、色んなことがあったから。でも今は、もっと多くの事柄を見て・知ってきた過去があるから更に楽しいと、いつも思います。
やはり、“今を大切に”ですよねー。
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