我が家にやってきて半世紀を超える将棋盤。
既にこの世にはいない父と兄の手垢が染み込み、小生の涙混じりの苦戦を物語る駒や駒台。
父の形見の一つとして、床の間の片隅から、我々家族の日々の生活を静かに見守ってくれている。
父は強かった。兄も元々才能があり、2段の腕前だと言われていた。そこへ行くと、またまた立つ瀬がないyattaro-。父が片駒落とし(角落ち)で柔らかに相手をしてくれていたのを思い出す。
かつて天才棋士と騒がれた大山康晴棋士は、100年に一人の逸材だと言われた。“盤上は心の鏡である”という名言を遺している。
つまり、対局の場面においては、相手の心ばかりか自らの心の動きすら、将棋盤の上に映し出されてしまう。盤上をにらみながらも、棋士は互いに相手の心を読んでいる。静寂のうちに鬼気迫るものがあるのは、こうした心理戦が展開されるのにほかならない…と解説されている。
人間の一生も、大きい小さいは別として、闘い、つまり勝負の世界に身を置いているのではないか…とつくづく思う。
世間という魔物や人間関係という障害物と、如何に上手に付き合うか。そして己の力量を知った上で相手と対峙する。この呼吸を外すと、勝てる戦も勝てない場合が出てくる。
ギンギラに丁々発止だけが闘いではない。静かに潜行する心理戦だってある。更には「自分という見えない敵との闘い」がいちばん厄介なのだとも思う。ちょっと目を離せばすぐ楽な方に・みやすい方に走る。
老化を防ぐためにも、自分磨きの研磨剤をいつも探し求める闘いはまだまだ続くのかな…。
「自然流」といわれたプロ棋士、中原誠16世名人の引退というニュースに接しての雑感。
( 写真: 我が家に鎮座まします、将棋盤 他 )
既にこの世にはいない父と兄の手垢が染み込み、小生の涙混じりの苦戦を物語る駒や駒台。
父の形見の一つとして、床の間の片隅から、我々家族の日々の生活を静かに見守ってくれている。
父は強かった。兄も元々才能があり、2段の腕前だと言われていた。そこへ行くと、またまた立つ瀬がないyattaro-。父が片駒落とし(角落ち)で柔らかに相手をしてくれていたのを思い出す。
かつて天才棋士と騒がれた大山康晴棋士は、100年に一人の逸材だと言われた。“盤上は心の鏡である”という名言を遺している。
つまり、対局の場面においては、相手の心ばかりか自らの心の動きすら、将棋盤の上に映し出されてしまう。盤上をにらみながらも、棋士は互いに相手の心を読んでいる。静寂のうちに鬼気迫るものがあるのは、こうした心理戦が展開されるのにほかならない…と解説されている。
人間の一生も、大きい小さいは別として、闘い、つまり勝負の世界に身を置いているのではないか…とつくづく思う。
世間という魔物や人間関係という障害物と、如何に上手に付き合うか。そして己の力量を知った上で相手と対峙する。この呼吸を外すと、勝てる戦も勝てない場合が出てくる。
ギンギラに丁々発止だけが闘いではない。静かに潜行する心理戦だってある。更には「自分という見えない敵との闘い」がいちばん厄介なのだとも思う。ちょっと目を離せばすぐ楽な方に・みやすい方に走る。
老化を防ぐためにも、自分磨きの研磨剤をいつも探し求める闘いはまだまだ続くのかな…。
「自然流」といわれたプロ棋士、中原誠16世名人の引退というニュースに接しての雑感。
( 写真: 我が家に鎮座まします、将棋盤 他 )
そんな中では、じっくり将棋盤の上で、二人っきりの静かな闘志を、あいまみえる訓練は役に立ってくると思うけどねー…。
これが難しいね。自分の希望なのか、相手の希望に合わすのか、はたまた世間一般の常識を基準とするか…。いずれにしても、相手に合わせられる自分磨きは欠かせないみたいね。
将棋は昔祖父に教わりましたが、すっかり忘れましたー。
妖怪 兎人間です^^
アメリカに在住なのですね。
アメリカは不思議な国だと感じています。国としてのアメリカとアメリカ人の人懐っこさとギャップがw
日本も外から見たらそうなのかも知れないですね。
オバマ大統領は世界の盤面、読めてるのかな~。
個人的には期待してるんですが^^;
どっちにしたって人間の住む世界ですから、悪いことばっかりはないですよ、問題は人間の心の中に棲む魔物のいたずらでしょうか。
“何処まで潜っても底がみえない・何マスあるか解らぬ現世…”将棋の奥深さと人生の奥深さを重ねられるrabbit125ccさん、さすが、目の付け所が違いますね。
将棋の世界では、強者が駒を落として弱者とレベルを合わせるのがフェアーなんでしょうが、一般社会では、弱者が益々追い込まれることがあってはなりません。貴兄の腕の見せ所でしょうか…。
早速のコメント恐縮です。
将棋は本当に深いですね。私は対局相手に嫌がられます。きっと、性格が出るのでしょうね^^;
81マスの深遠の淵
パチッ!っと指す音だけが響く
何処まで潜っても底がみえない
何マスあるか解らぬ現世
果して読めてる棋士はいるのだろうか
秩序無秩序の感覚すら
時代とともに変わりゆく
読めてないのに指す将棋
妙手を指す棋士はなかなか現れない
まずは将棋のように
ルールを覚え、ルールを守る
そんな当たり前の世の中を
子供達には残してやりたい
弱者が駒落ちの現世は
どう観てもソドムです