「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「師走ついたち」

2024年12月01日 | 思い出話

                                        
泣いても笑っても、今年の暦はペランペランのたった1枚だけとなった。
今年も7泊8日の旅に出たのなら喜ばしいことなのだが、そうも行かない。5月末日の手術で国立病院機構の大きな医療センターに入院したのが7泊8日だった。これを最後に入院手術とか、落ち込みの激しい病気に罹らないよう、静かに祈りながら、半分おっかなびっくりで過ごしている。というのも、泌尿器科手術の後遺症はなかなかしつこく、まだ完ぺきではない。

などと可愛い愚痴をこぼす間はまだいい。今年もあの人この人多くの人の喪中はがきが届いている。中でも「え~~??」と思わず声が出そうになる訃報に接した。50歳を過ぎた遅いお上りさんであり、慣れない東京本社勤務に不安いっぱいで有楽町駅に着いたとき、気さくに迎えてもらったのが、敏腕営業マンと名が知られていたYさんである。学年はこちらが一級上だが、生き馬の目を抜く東京商圏を闊歩できる気っぷのいい男であった。敢えて同僚と言わせて頂くが、短い時間に大日本印刷・凸版印刷・東京書籍など印刷大手の担当者に「岩国工場のエンジニア」という触れ込みで紹介され、面目を施したのを思い出している。

お酒は強かったね~、カラオケは自分より人に歌わせるのがうまかった。そんな大切な思い出の人に、1年に1度の年賀状さえ出せなくなった。そんな思いの裏返しに、葉書の差出人である奥様宛てに、感謝を込めた徒然なる思いや奥様の健康を願う気持ちなどを認める師走ついたちとなった。
少しの違いだけど早い旅立ちに間違いない。やがていつかは行く道ではあるが、今しばらく訃報連絡を受ける立場に徹したい。それも元気ピンピンで。

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