懐かしい映画を観た。NHKBS3の再放送をじっくり見入った。
かつて、男が男に憧れたあのアランドロン主演の「太陽がいっぱい」。高校時代の恩師がこんな顔つきだったな~と思った遠い遠い昔の映画である。あの優しいメロディーが耳にこびりついているBGMとともに強く印象に残っているご同輩も多いことであろう。
1960年に製作された、フランス・イタリアの犯罪映画というから、なんとまあいにしえの名画ではある。
あのいい男アランドロンを、完全犯罪の悪役に仕立て上げるところも、日本人感覚では痛快に思えたのを思い出している。
貧富の差への反発や嫉妬、怒り、友から受けた屈辱への反発。如何にも若々しい青年時代の葛藤が「さもありなん」などと妙に納得した遠い昔を思い出しながらの2時間であった。
洋の東西を問わず、映画文化絶頂の時代は我々も映画館を選び、タイトルを選び、内容を吟みたものだった。
いつしか映画全盛期が遠のきテレビ時代の今は、映画館など近辺にありはしない。よほど評判の映画があれば、1日掛かりで出かけ疲れて帰る。それでも映画の内容が評判通りであったり、納得のいくものであれば大儲け(笑)
たまにこうしていい物に当たることもある。コロナ対策、寒さ対策のお家タイムのよき友ではあった。
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