3月3日桃の節句。昨夜来の雨がみぞれに、そして雪に変わり、畑も真っ白銀世界。
女の節句ともいわれる雛祭り。 桃の花の咲く頃、人型にけがれを移し水に流して、女の子の厄除けをするという風習から「ひな祭り」が定着したようである。その歴史は古く、清少納言や紫式部の時代にさかのぼると言われる。
我が家の雛飾りは、35年前の娘のもので、階段下の収納庫に防虫剤入りで丁重に保管されている。
ここ2年ばかりは出さなかった。今年は「オレも手伝う、孫達が喜ぶから出そうや…」と、出すのは簡単、後始末が大変…と嫌がるカミサンをそそのかして飾ってみた。
自慢じゃないが生まれてこの方、お雛様を自分で飾ったことはない。35年目にして初めてこの手を下してあれこれやった。とはいっても所詮指示命令権は向こう持ち。その上、「ブログのネタにしようと思うとるじゃろうがね…」こちらの魂胆は先刻ご承知。 ちょっとやそっとでそそのかされるほど甘くない。
何はともあれ、華やかな雛壇を前にすると、男二人の孫も、自分の鎧飾りよりは、遙かにこちらに興味を示す。箪笥は引いてみる、お椀の蓋は取ってみる、菱餅は… 紅白のお餅は……それでも二人仲良く雛飾りの前にお膝に座ってあれこれ小詮議。興味津々いつ尽きるとも知れない。
娘も、今更のように興奮気味にああだったね、こうだったね…と思い出話に花を咲かせる。
次に誕生する3人目が、「女の子だったら、お雛様はこれをもらうから買わなくていいよ…」などと殊勝なことをのたまう。ところが・ところがだ、またしても雛飾りは我が家の階段下に納まりそう。やはり端午の祝いのようである。 ジジ・ババ年など取ってはいられない。もう一踏ん張り! 元気を出すゾー!!
今夜も、娘の大好物いなり寿司を囲む賑やかな夕食会になるのだろう。
( 写真: 雛飾りの前で小詮議する孫二人 )
女の節句ともいわれる雛祭り。 桃の花の咲く頃、人型にけがれを移し水に流して、女の子の厄除けをするという風習から「ひな祭り」が定着したようである。その歴史は古く、清少納言や紫式部の時代にさかのぼると言われる。
我が家の雛飾りは、35年前の娘のもので、階段下の収納庫に防虫剤入りで丁重に保管されている。
ここ2年ばかりは出さなかった。今年は「オレも手伝う、孫達が喜ぶから出そうや…」と、出すのは簡単、後始末が大変…と嫌がるカミサンをそそのかして飾ってみた。
自慢じゃないが生まれてこの方、お雛様を自分で飾ったことはない。35年目にして初めてこの手を下してあれこれやった。とはいっても所詮指示命令権は向こう持ち。その上、「ブログのネタにしようと思うとるじゃろうがね…」こちらの魂胆は先刻ご承知。 ちょっとやそっとでそそのかされるほど甘くない。
何はともあれ、華やかな雛壇を前にすると、男二人の孫も、自分の鎧飾りよりは、遙かにこちらに興味を示す。箪笥は引いてみる、お椀の蓋は取ってみる、菱餅は… 紅白のお餅は……それでも二人仲良く雛飾りの前にお膝に座ってあれこれ小詮議。興味津々いつ尽きるとも知れない。
娘も、今更のように興奮気味にああだったね、こうだったね…と思い出話に花を咲かせる。
次に誕生する3人目が、「女の子だったら、お雛様はこれをもらうから買わなくていいよ…」などと殊勝なことをのたまう。ところが・ところがだ、またしても雛飾りは我が家の階段下に納まりそう。やはり端午の祝いのようである。 ジジ・ババ年など取ってはいられない。もう一踏ん張り! 元気を出すゾー!!
今夜も、娘の大好物いなり寿司を囲む賑やかな夕食会になるのだろう。
( 写真: 雛飾りの前で小詮議する孫二人 )
宮中文化に始まって、昭和天皇のご即位の礼、更には人形協会の「古式」・「現代式」など、様々な事柄を本当に有り難うございます。
間違っていたわけではないとのことで一つ安心しました。
受け売りなどとは言わず、娘にしっかり話しておきます。数学の勉強しているわけではないのですから、答えはたった一つしかない…という話ではないのですよねー。また一つ、日本の床しい文化に触れた気分です。
話は変わりますが、NHK朝ドラで繰り広げられる、京都祇園の舞妓・芸子・お茶屋・置屋…などの京文化は、これはこれで大いに勉強になっているんですよ。
凛々しい京女の背筋を伸ばした姿、魅力です。
宮中文化を模した「内裏雛」ですから、大正以前は全国で「向かって右に男びな」を飾っていたとかです。
従来の序列では左側のほうが位が高いとされていますから。左近の桜、左大臣が、雛段側から見ればちゃんと左に飾られているはずです。
左側というのは、「向かって」と表現するなら右になるわけですよね。
「向かって左」に男びながきていてもおかしくはないのですよ。
yattaro-さんが、常々、京文化の影響を受けていることをおっしゃってますので、あー、そのためなのかなと拝見した次第です。
昭和天皇の即位の礼で天皇が皇后の右側(向かって左)に立たれ、洋装の写真でも向かって左だったために、東京の人形店が位置を置き換え、全国に広まったそうです。
この協会は、向かって左に女びなを置くのを「古式」、逆を「現代式」と呼ぶそうです。
「やたら古式を京都らしいと好奇心を駆り立てるのも、絶滅危惧種…云々でかっこよくない」と書かせていただいたのは、日本文化研究センターの教授のお話からです。
混在するのが京都の特有現象とのことです。
長々とすみません。私も学習した次第です。
いつも疑問に思っていましたことです。
このお写真アップ以後になおされたのでしょうか?
いちはけっしてまちがいではありませんよ~。
古式・現代式の相違によるだけのことのようですから。
もう半分どころか、完全な日本国籍(生まれが)アメリカ人ですよ。
出来るだけ、故郷話題を見つけて報告できたらいいな…なんて思ってます。飽きずに読んでね。
でもまあ、あいまいもええですよ。
どっちかというとご自身へ?の投資でしょうか??
素敵な優しいお嬢さんをお持ちで…何より。
母親の顔を拝みたくなります。素敵なエッセイ、掲載おめでとう御座います。
「台を押さえんように…!」「顔に触っちゃいけんよ…!」とか大きな声を出しながらも、男二人が嬉しそうに見ている後ろ姿を楽しんでいます。
並べ方は……??間違えたかな…。
(あいまいでスミマセン)
これもお孫さんへの先行投資?ご自身への学費?
掲載おめでとうございます
左右を間違えました。人形メーカーの写真の乗せられてそのまま置いたら、娘に叱られました。
やはり、付け焼き刃は底が知れています。
雛飾りが我が家の収納へ再び……。
新たなファイトで一踏ん張り…体力勝負への挑戦です。
あと一月あまりでしょうか…。
でもみんなが、ワイワイ楽しんでくれた分、それなりの効果はあったと思います。
なんだかんだ言いながらも、日本のよき伝統文化は大事にしたいと思っているんですよ。
卒業式の「蛍の光」や「仰げば尊し」などが聞かれないことにも多少の抵抗を感じたりしています。
これからも、我が家で年に一度、陽の目を見ながら過ごすのでしょう。
大変だったでしょう。お疲れ様でした。
家の中が、華やかになった感じですよね~。
そうですか、娘さんのお住まいにこのお雛様たちは引っ越しなさらない…。
それはそれといたしまして、「もう一踏ん張り」楽しみですよね。
「左」ですね…
yattaro-さんが初めて飾ってくださったお雛様が、周りの方々を喜ばせてくれましたね。
とっくに魂胆を見抜いておられた奥様だって、初めてご主人と一緒に飾りながら、35年前からのことに思いを馳せ、言葉とはうらはらにどんなにか嬉しかったと思いますよ。(でなかったら断固反対しますもの)
それに二人の坊や達、何やら真剣に談義の様子。大人になっても忘れられないシーンでしょう。
娘さんも久しぶりに自分のお雛様を見てご両親の愛情を再確認されたんでしょう。
動機は多少不純(失礼)でも結果は万々歳、いいことなさいましたね。いなり寿司おいしそうですね。
歴史が織り成す立派な7段飾りいつまでも大切にお使いください。