「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「勇気ある小休止!」

2023年03月06日 | 家族・孫話

               

春3月は1年の中でも「笑いと涙」「惜別と出会い」、そんな相反する感情が交錯するシーンが、ダントツに多い季節である。
我が家ではそういった合格か不合格かという瀬戸際の感情に怯えるシーンとは縁がないはずの今年の春だと思っていた。気軽によそ様の喜怒哀楽を傍観する立場を決め込んでいた。

ところがである。このジジの大きな勘違いであったことを認めざるを得なくなった。
孫の次男坊君はじっくり選んだ自らのやりたいことに向かって、高校卒業後親元を遠く離れた全寮制の学校で研鑽を積んでいる。冬休みも終わり学年の終わりを楽しみ、次なるステップに問題なく向かっているものと、能天気に構えていた。
それが昨日午後、フラッとやってきて「じいちゃん、ちょっと帰ってきたよ」と言いながらお土産のお菓子を差し出す。アレッどうしたの??

「ちょっとストレス発散に」と彼は言葉少なに言う。母親の言葉を借りれば「国家試験を控えて猛勉強中にちょっと行き詰まりがあったみたい」と。
そっか~~、彼にもプレッシャーとなる国家試験が待っていたのか。「出来るだけゆっくりして行けばいいよ」というと、そうもしていられない、気持ちもほぐれて来たし寮に戻ってもう少し詰めておかなければ、といってさっさと新幹線駅に向かった。

中学2年の「立志の日」の決意表明では「サッカー選手になる」「看護師を目指す」「学校の先生になる」など活発な希望を述べる中で、孫君は「今はまだ何がやりたいかわからない、これから探す」という少数派の一人であった。その言葉を聞いたときのジジは気持ちの中で拍手喝さいを送った。それでいい!残りの中学1年間と高校の3年間で、本当にやりたい夢を見つけてくれることを確信した。その通りになって今は順風満帆を確信していた。
世の中そんなに甘くないという現実にぶつかった。でも、ジジババに手土産買って帰る彼の気持ちの中にはいくばくかのゆとりがあるのかもしれない。

それより何より、ここ一番を感じるときには母親の顔を見ておきたかったのかもしれない。我が娘も50才を迎え、そんな母親になりつつあるのか、子供がそんな親の像を作り上げるのか。どっちにしても「勇気ある小休止」で一息入れに帰って来た孫君に拍手を。そしてできれば国家試験合格を!!


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