制服姿で華やかに歌い踊る年長さんの演技でスタート
初めて体験する姫孫の「幼稚園卒業記念のお遊戯会」。新型コロナウイルスの蔓延で騒然とする世の中。
大勢人が集まるイベントの開催は危ぶまれたが、なんとか無事行われた。「開催か中止か、関係者と相談の上こうして開かれる運びになって、大変嬉しく思っています」という園長の挨拶は真に迫っていた。
入場者は完全にマスク着用義務付け。1・2階のいい観客席は園児各家庭3席まで。あとは、先着順に3階の自由席へ。なかなか手厳しい。
時間と旅費をつかって遠くから駆けつけたじじばばであろうとなんであろうと、条件は一緒。一目散に3階席へ。
これまで見てきた3人の孫はみんな男の子。我が家からも極めて近い幼稚園であった。規模の小ささから、講堂も狭い。それでも譲り合って床に直に座って声援を送った。男の子の演目は「クック船長」や「ハリマ王」など勇壮で、荒々しくも稚拙であった。でもそれはそれなりに楽しかった。
今回は初めての姫孫の、それも幼稚園最後のお遊戯会。華やかさと可愛らしさに期待して、電車で2時間の呉まで出かけた。
伝統のある幼稚園で、園長の肝煎りも並大抵ではない、という嫁の話を聞いていた。
まさにその通り。オープニングは年長さん総出で華やかな唄と踊り。そして最後を演目は。
年長さくら組36人を男女別、6・7人のグループに分けて、「颯爽・巴御前」「鞍馬の牛若丸」「少年黒田節」など、演じる子ども達は知らないであろう、日本の歴史を彩る古式ゆかしい6演目。時代錯誤などと言うなかれ。歴史をひもとくことも大切なのだ。
衣装は幼稚園の財産として受け継がれているらしい。巴御前を舞った希さんも素敵なお着物着せられて、えり抜きも玄人を思わせる着付け。華やかな帯で締め上げられている。頭は朝から美容院でセットしてもらったお姫様の髪型。鉢巻きキリリと、大なぎなたを振りかざす。
戦国絵巻の木曽義仲を守らんとする女武者を彷彿とさせる。
6・7分のステージは息が切れそう。舞い終わって大きな拍手で幕が下りる。さぞかし安堵したことだろう。
このような素晴らしい体験を積んで、いよいよ4月からは小学1年生。
大きな大きな思い出を作ってもらった園長先生はじめ教職員のみなさん。そして頑張った本人、そばで必死に応援した両親にねぎらいの拍手を贈りたくなる。そんな孫娘6才のお遊戯会であった。堪能させてもらった。
幼稚園でここまで本格的な指導をされているとは、流石伝統ある幼稚園ならではですよね。
それに応えてしっかりと踊った希さん、春からの小学生生活にも夢が広がりますね。
もちろん、これまで見させてもらった三兄弟それぞれのパフォーマンスも面白かったですが。
髪も美容院で結い上げる念の入れようは、女の子ならですね。
早くも小学生です。どんな成長を見せるのか、ジジも出来るだけ長く見守りたいものです。