「世の中、ちょっとやぶにらみ」

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「アンパイヤー」

2022年04月29日 | ニュース・世相

           

プロ野球も開幕から約1ヶ月。調子の良すぎるチームとそうでないチームが、まだまだ遠い先のゴールに向かってひた走っている。
チームもそうなら個人の成績や記録も熾烈な戦いの中で、色んなことが起きている。完全試合をやってのけた年若い投手が、審判の判定に薄笑いを浮かべて抗議の態度を示したとか。それに対して審判が試合中にもかかわらずその投手に詰め寄ったとか寄らなかったとか。

あれこれ面白おかしく騒ぎ立てているようだが、なんともはや、バカらしくて見ていられない。なんとかスッキリ出来ないのかとカツを入れたくなるお粗末である。プロ野球という職業で、試合中といえば選手も審判も高給を頂く職場である。しかも高いお金を払って観に来ている大勢のお客様の前で演じる失態。ナニやっとんじゃ!!どちらかが大人になって毅然とした態度を取れば何も起きなかったことである。

特に公式審判を立てての公式戦は、その主審の判断が全てであるだけに、主審の責任は重い。軽々しく選手と同レベルでケンカなどするなよ、と言いたい。
プロ野球の審判・アンパイヤーとして有名なのが二出川延明(にでがわのぶあき)氏である。今のようにリプレイ検証などない時代。アウト・セーフ判定で執拗な抗議がなされた。すったもんだの挙げ句「セーフと言ったらセーフだ」という二出川審判に「ルールブックのどこにその理由が書いてあるか?」監督が食い下がった。その返答が「オレがルールブックだ」といってことを収めた。
今ひとつ、二出川氏は自分が一塁塁審のとき、内野ゴロで全力疾走を怠った選手を、試合後に審判室に呼んで「君のためにもお客さんのためにも全力疾走を怠ってはいけない。プロ野球選手としての誇りを持て!」と諭したという。

審判たる者、そのくらいの威厳と、観客とプロ野球の結びつきの大切さを心に秘めて、ストライク・ボール、アウト・セーフを誠心誠意判定してもらいたいものだ。審判は一段と高いところから、公平な広い視野で判定を下すべきだ。「アンタの判定でオレがクビになるんや」と言ったのは野村克也敢闘である。

今の世界には、威厳と権威を兼ね備えたアンパイヤーが見当たらない。だから、一方的な侵略戦争を引き起こしても、強い者が弱い者をいじめるのを見ているしかない。両者の中に割って入る有能繊細なホンモノのアンパイヤーの出現が待たれる。

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