畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

朝から一人で芋を掘る

2013-10-24 20:33:11 | 

 久しぶりに晴れたのに、スベルべママは「ゴメン、前にも言ったけど今日は友達とお出かけ」なんて言う。
仕方が無いので、朝食後間もおかずにマックスと山の畑へ急ぐ。
この時点で、さつま芋の残りは10畝余りの500株程。


 一人で黙々とさつま芋の蔓を株元と切り離して、マルチをはぎ取る。
マルチの両端を程良く土に埋め、するすると剥ぎ取られるのがスベルべトーちゃんの自慢。


 ここまで仕事を進めただけで、汗ばみシャツを一枚脱ぐことに。
マックスも一人で、いや一匹で気ままに遊んでいました。


 休憩代わりに大根の畝を覗くと畝と畝の間、大根の葉同士が蜘蛛の糸でつながり光っています。
心配しつつ、何回にも分けて播いた大根も順調な育ち具合です。


 まだ、自分の影が長く尾を引く時刻に一畝、「玉乙女」を掘り終える。
こうして、スベルべママが帰って来る午後までに畑に広げていたならば掘った芋も乾くでしょう。


 午前中に、途中参加の姉の助けも有って4畝の掘り起こしが終わり。
午後合流したスベルべママと更に一畝を掘り起こした。

 早めにさつま芋掘りを終わらせてコンテナに集積して軽トラに積み込む。
写真の後も積み込み、合計8コンテナを一日で収穫した事になりました。

 サラリーマンの現役時代は、こんな風に暮らしたいと漠然と思っていた。
でも、想像以上に忙しく、そして畑を縁とするお付き合いも忙しさも未だに発展、発達中。
走り続ける暮らしも、そろそろもう少し先の事も考えなければならない年齢になっているのかも知れません。
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あの日から九年経ちました

2013-10-24 04:56:22 | 暮らし

 昨日はあの、中越地震から九年目の日でした。
平成16年10月23日17時56分。穏やかな秋の夕餉は天地が変わるようなのような揺れに襲われた。

 暗闇の中、余震の合間を縫って妻と手を取り合って表に脱出。
近所の人たちの安否を確認し、近くの道路上でたき火をして暖を取り、一夜を明かした。


 翌日も良く晴れた。
我が家の下手を見て、驚いた。山が崩れて線路を埋め尽くしていたのです。


 地震の最初の一撃で、急な山が山頂付近から崩落し線路を埋め尽くしていたのです。
当時の最大震度は6とされていましたが、それは我が家から離れた当時の町役場での事。

 色々考えると、我が家は震度6強、7近い震度だったように考えられます。
震度に比して家の崩壊などの被害が小さかったのは、高床式の強固なコンクリート製基礎部分が役だったようです。
古い家で、土壁に瓦葺の家は、ほとんどが崩壊などの大きな被害に見舞われています。


 我が家のダイニングキッチンです。
全ての什器類が棚から崩れ落ち壊れています。

 私は、地震発生時にはその日、山で掘って来た山芋をここで調理していた。
真ん中に私の履いていたスリッパが見えるが、よく足を怪我もせずに逃げ出したものです。

 この時妻は、高床式の地下から野菜を持って階段を上っていて部屋に着く寸前。
激しく突き上げた衝撃に、再び地下へと階段を転げ落ちてしまった。


 この日は余震を警戒して、避難指示が出されみんなが近くの山を離れた道路上に避難。
かいがいしく食事の支度をする妻の姿も見えるが、実は妻は尾骨骨折のけがをしていたのだった。

 マックスは内玄関に居たのだったが、最初の激震で開いた玄関ドアから逃げ出していた。
夜中に探しまわっていると、近くにいるとの情報を得て探した結果不安そうに近くの人に寄り添っている所を見つけた。


 後で発行された資料です。
震源地とされる赤マルに×印の直下が我が家ですから、そう2キロくらいの距離かな。


 二時間以上も震度5以上の余震が続いたことが分かります。
このように地震の怖いのは、強度の余震が続き避難もままならぬことです。

 もちろん、慌てて安易に外に飛び出し、屋根などからの落下物で大事に至る事も。
後で妻に聞くと私は即座に「直下型の大地震だぞ」と叫んだとの事です。

 でも、再び転げ落ちた地下から妻と手を取りあい、余震の合間を縫って言えからの脱出は冷静だったと思う。
後で聞いた笑い話では、妻の事などお構いなしで逃げ出し、後で喧嘩になって責められた夫もいたとか。

 何時も喧嘩ばかりしている我が夫婦だけれども、ほら、結構妻を大切にする夫でしょ(笑)。
歳月の流れは早いもので、早あの日から年を重ねて早九年。
マックスも夫婦もそれなりに年齢を重ね、マックスなんて14歳になりましたよ。
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