
この地方ならではかも知れないけれど、結構この本は売れているらしい。
前回アップした、貧乏な落選社会党元代議士に名前が知られないように生活費を送った話の他にも面白いエピソードが。
野坂昭如さんが亡くなられた際に「大島渚」を殴った男を殴り損ねた。なんてアップしていました。
そして、スベルべの話は旧新潟三区に角さんに対抗しようと野坂昭如さんが乗り込んだ際の事だった。
その後、この本「天才」を読み進めていたら、野坂昭如さんに関しても面白い記述が。
なんと角さんは「あいつは、寒い雪国の事情なんて知らないで来ている」と読み、なんと防寒用下着をそっと送っていたとか。
野坂さんが御存命だったらその事を知っていたかどうか聞いてみたかったですね。
きっと、前回の生活費の件と同じで、送り主は分からないようにしていたと思うのですが。

もう一つ、これも「本を交互に読む」と言うタイトルでアップした話しの後半。
この本では無くて日本ペンクラブでの藤原正彦氏の講演からです。
日本の現在を批判しているお話で、特に教育について慨嘆されている事。
一つは英語教育。文科省も先生も有識者と言われる人もマスコミもこぞって小学生からの教育を支持している。
しかし、子供の時代に大切な事は国語教育で塗り固める事でありとあらゆる知的活動の基礎が作られる。
小学生のうちから英語教育を必須科目にする事は「確実に日本を滅ぼす事」としています。
もう一つは、小学生にパソコンを教える事。
これでは、パソコン操作に長けた人間は出来てもパソコンを作る人は育たない。
小学生の内はきちんと九九から始めて数学を習う。
そうしないとパソコンを作ったり、ソフトを作ったりする人は出てこない。
全くその通りだと思いますね。共感するところ大です。
少し大げさに言うならば、国民こぞって亡国の教育に走っているように思うのです。