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(00年ですから16年前ですね。健脚の先行者の後ろにマックス、そしてスベルべママ)
『近くて遠い「唐松山」』
旧広神村の最高峯と言われた「唐松山」に妻とマックスとで登ったのはもう十数年も前の事になってしまった。
我が家から見て、権現堂山の東方に双耳峰のように見える唐松山を知ったのは、
登山を始めてかなりの年月が経ち、何時も一緒に登っていた娘達も同行する機会が無くなってしまった頃だ。
何時ものように気まぐれに、思いついたように登りたくなり、
三又集落近くの登山口が最も山頂に近いのではないかと判断し、そこを登山コースに選んだ。
当時 三歳のマックスはいわば青年期の男盛り。元気に満ちあふれ、
リードを解かれ身軽になった身で、先になったり、心配で戻ってきたりと私たちの倍、いや三倍も動き回っていた。
唐松山までの途中には有名な「猫岩」がある。遠目にも身体を低くして丸まったような猫の姿に見えるのだ。
その猫岩付近で休憩し、山頂へと急ぐ途中一人の登山者に出会った。
聞くと、今は廃止されたスキー場から登り、下権現堂、上権現堂山と縦走し、
唐松山の山頂で引き返し再びスキー場に戻ると言う、かなりの上級者コース。
「日暮れが心配なので失礼」と言いながら先に昼食を食べ始めたのだった。
ほぼ、一緒の下山を始めたのだが、健脚の彼は、間も無く赤く色づいた「ナナカマド」の彼方へと消えた。
相変わらず、先になり、後になりして動き回るマックスと共に、先を急ぐ必要も無いので、
美味しいと聞く「ナナカマド酒」の材料とすべく、レジ袋にたっぷりの真っ赤な実を採ったのだった。
こちら側から見ると想像もできないのに、「黒又川ダム」への道が山頂直下に見えて驚いた事も忘れられない。