「雨にも負けず」
雨にも負けず 風にも負けず 雪にも 夏の暑さにも負けぬ丈夫な体をもち
慾はなく 決して怒らずいつも 静かに笑っている
一日に 玄米四合と 味噌と少しの野菜を食べあらゆることを自分を勘定に入れずに
よく 見聞きし 分かりそして 忘れず
うーん、教養も知恵も全く及ばないけれど、気分は「宮沢賢治」ですねー。
実は7月19日で任期が切れたけれど12年間市の行政改革推進委員をしていました。
最後の三年間は委員長として、市職の皆様にもずいぶんきついことを言ってきました。
異例の送別会をして頂きましたが、「ひとえに市、そして市民の事を考えての発言でした。お許しください」と結んだ。
でもね、実は昨年の12月からは民生児童委員の仕事も引き受けちゃいました。
先日の、大雨の際も、水門の水位観測を終えてから独居老人の安否確認に各家にお邪魔しました。
野原の 松の林の 陰の小さな 萱ぶきの 小屋にいて東に病気の子供あれば行って 看病してやり
西に疲れた母あれば行って その稲の束を負い南に死にそうな人あれば行って 怖がらなくてもいいと言い
北に喧嘩や訴訟があれば、つまらないから やめろと言い
日照りの時は 涙を流し寒さの夏は おろおろ歩き
昨日も朝から、何軒ものお家を訪問し、話をお聞きしてきました。
具体的なお手伝いにはならなくても、お話を伺うことくらいはいくらでもできますから。
本当に雨にも負けず、風にも負けず。です。
元より、自分よりも弱いものや力の無いものは守っていくという、持って生まれた性格で、仕方ないですね。
例年よりも涼しく雨の多い異常気象です。
でも、やはり暑さは仕事をすると、より感じます。午前の仕事だけで、上着も下着も汗を絞るようになる。
午後からの雨の予報を頼りに、山の畑に野菜の直播きをしました。
手始めに「チーマディラーパ」と「オータムポエム」の種子を蒔きます。
すると、畑の向こうから侍のように姿が見えてきた。うーん、宮沢賢治さんでは無いようですねー。
折から降り始めた雨に、頭から被る傘を着用した姿が彼の髭の事もあり、侍のように見えたのでした。
みんなに 木偶坊(でくのぼう)と呼ばれ褒(ほ)められもせず 苦にもされず
そういうものに 私はなりたい
やー、と片手をあげて挨拶をしながら近づいてきたのは「イチカラ畑」のメンバーの一人。
蕎麦の種子を蒔いた結果の確認に来たのだと言います。種子を蒔き、発芽を見るのは嬉しくもあり、怖くもあるのです。