ここのところにしては多めの雪の冬だった。
ところが、3月末から気温が急上昇。一気に雪解けが進む。
その結果、4月末辺りが最盛期になるゼンマイの盛りが唐突に来てしまった。
こうなったら我慢できません。冬の間にたるみ切った体に鞭打ち山へと通います。
ゼンマイの大変なところは、収穫もともかくとして、後処理が大変。
先端に冠った綿帽子を取って、あげなければならないのです。これで茹でる準備が終わる。
ほら、知る人ぞ知るってやつで、スベルべの取るゼンマイは太い。
経験者は「結構危ないところに行っているね」と図星を刺してくれますよ。
まだ、盛期には早いけれども、雪が早く崩れ落ちた場所には独活も出ていた。
でも、まだ赤い小さな独活の芽は沢山、沢山見えるから今後に期待が代です。
ほら、これがゼンマイの冠る「綿帽子」ですよ。
昨日来宅と言うか、拉致同様にゼンマイを見せたくて強引に連れて来たスベルべママは言う。
昔は、この綿を集めて手毬にしたり、座布団さえ作ったものだったと話してくれた。
スベルべママをお連れしたのは、実は山菜好きな性格を見越し、少しでも元気になってもらいたいと言う、
殊勝な婿の提案と作戦だったのでした。
(続く)